オオキンケイギク　侵略的外来種ワースト100といわれても

梅雨の前の晴れ間にドライブすると高速道路の路肩が黄色い絨毯になっています。大ぶりなキバナコスモスに似た花を一面に咲かせています。
鑑賞・ドライフラワー用に明治期に北アメリカから導入された多年草です。緑化植物としても観賞植物としても非常に好まれ河川敷などに多く植えられるようになりました。ところが、種子生産量が1平方メートルあたり3000-5000粒といわれるほど繁殖力が強いためカワラナデシコなどの在来種に悪影響を与える恐れから2006年に外来生物法に基づき特定外来生物として栽培・譲渡・販売・輸出入などが原則禁止されました。また、日本生態学会により日本の侵略的外来種ワースト100に選定されました。
低木林や高木林など自然度の高い環境にも侵入・定着が可能だといわれています。これから、森林でも群生が見られるようになるかもしれません。特定外来生物の指定を受けてからは駆除が行われている例もあります。