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カシワ 枯れ葉を落とさず世代交代します。

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学名:Quercus dentata Thunb 漢字名:柏 英語名:Japanese Emperor Oak, Kashiwa Oak 分類/科名:ブナ科コナラ属
草丈:10~15m よく見かける場所:庭  枯れ葉の時期:12~3月
花言葉:愛は永遠に 勇敢 独立 愛想のよさ 歓待
冬でも茶色の大きな枯れ葉をつけたままなので目立つ木です。春になると枯れ葉と入れ替わるように若葉が出てきます。このように落葉樹にもかかわらず、秋から冬にかけて枯れた葉が枝から離れずについている性質を「枯凋性」とされているそうです。
落葉樹は、冬になると葉が老化して葉と枝の間に離層ができ葉が落ちます。カシワなどは、葉と枝とのつながっている部分(維管束)が離層で分断されずに残っているため葉が落ちないそうです。
東アジア原産のコナラのように硬い実のドングリをつける落葉中高木です。学名も堅い木で鋸歯状の葉からきています。日本名のカシワは「炊葉(かしきは)」からきているそうです。食べ物を盛ったり、包んだりする葉のことです。 食事にカシワの葉がよく使われたことから、 カシワの葉が炊葉(かしきは)→かしは→かしわ、と呼ばれるようになったそうです。
葉が途切れずいつも木についてることから、「子孫繁栄」(代が途切れずに、家が続く)」の対象にもなりました。 そこから、柏餅を家を継ぐ男の子の「誕生と成長」を祝う「端午の節句」に食べる風習が出来たようです。
縁起の良さと特徴のある葉の形から、家紋や校章などに使われています。有名な三菱のマークも岩崎弥太郎の家紋「三階菱」と土佐藩の藩主である山内家の家紋「三ツ柏」を合あわせたものです。

私の知っている学校の校章も三つの柏の葉でした。
カシワは寒さに強いので北海道で防風林として植えられてきました。

海岸林再生プロジェクト 活動ブログ
コナラ属のコナラやカシワは、「オーク」と呼ばれます。材質が硬く貴重な材です。古くから欧米では床材はもちろん、家具、船舶、ワインやウイスキーの樽など様々な用途に使用されてきました。
最近話題のサントリー「山崎」の樽は「オーク」といっても国産ミズナラを使っているそうです。