ゴマダラカミキリ　ミカン農家ではゴマダラカミキリは重要な害虫の一つとして警戒されているそうです。

木の枝の間から長い触覚を伸ばしています。身体全体が黒っぽく光沢があり白い斑点が目立ちます。
国産のカミキリムシです。いろいろな木を食べるので大型のカミキリムシでは、よく見かける種です。
名前は前翅の光沢のある黒色に白い斑点が白ごまのように見えるとことから名づけられたそうです。
幼虫と成虫とも生木を食べます。食樹はミカン類、ヤナギ、クリ、クワ、イチジク、プラタナス、シラカバなど多岐にわたります。街路樹などにもやってくるので都市部でもよく見かけることができます。
成虫は夏に出てきます。昼夜の区別なく活動し木の葉や若枝の樹皮を後食します。食樹の樹幹や梢を歩いたり周囲を飛びます。夜は街灯などに集まります。
交尾を終えたメスは生木の樹皮を大顎で傷つけて産卵します。孵化から蛹を経て羽化までには1年～2年かかります。
幼虫は生木の中を食べ成長します。幼虫は成長すると幹内部から根株へ移動して内部を食べます。幼虫が侵入した樹木は幼虫の活動によって穴が樹皮にまで達し木屑や樹液が出るようになります。成虫は木の幹に円形の穴を開けて野外で羽化します。
幼虫が材部を掘り進むと直径1cm～2cmほどの穴ができて弱くなって折れやすくなったり成長不良になり枯死することもあるそうです。果樹や街路樹に被害が出ることもあり特にミカン農家ではゴマダラカミキリは重要な害虫の一つとして警戒されているそうです。