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ベッコウタケ 子実体は握りこぶしのようです。

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学名:Fomitella fraxinea (Fr.) Imazeki 漢字名:鼈甲茸 分類/科名:サルノコシカケ科 オオスルメタケ属
幅:5~15cm 厚さ:0.5~1.5cm よく見かける場所:雑木林 果樹園  よく見かける時期:6~8月

冬に枯れ木の根元に半円のお皿状の腰掛けのような姿を見かけます。
様々な広葉樹の根株腐朽菌で幹の根もとから普通に発生するきのこです。広葉樹の中でも特に、このきのこに侵されやすいのはニセアカシア、サクラ類、リンゴなどで、 果樹園に発生して大きな被害を与えることもあるそうです。
きのこは初め橙黄色のにぎりこぶし状でしだいに半円形に開き、いわゆるサルノコシカケの形になります。

夏の終わりに同じ林で見つけた子実体です。これが初めの姿のようです。
一年間の生長がおわるとコルク化して灰褐色になります。

よく見かけるきのこですが名前を特定できませんでした。特にこのキノコは発生したときと姿が変わるので見分けられなかったようです。
名前特定の決め手は発生していた樹がニセアカシアだったことでした。写真のニセアカシアは伐採されたものですが内部はしっかりしていました。

てんてん
てんてん

根株内部を腐らせます。表面のキノコだけを取り除いても内部でどんどん腐らせるようです。

普通に見られるきのこですが木の内部をすかすかにして風などで倒れやすくなるため横浜市では注意を呼びかけています。

学名「Fomitella fraxinea (Fr.) Imazeki」に日本人らしい名前が入っているので調べてみました。
今関六也(いまぜき ろくや、1904年3月7日 – 1991年7月24日)は、日本の菌類学者。東京出身。
1928年東京帝国大学卒業後、副手として植物病理学教室に勤務。東大でサルノコシカケ科の標本を整理することが、キノコ研究に進むきっかけとなった。科学博物館勤務時代(1932-47)には、サルノコシカケ科の分類学研究を行う一方、科学博物館の基礎研究部門の発展に力を尽くした。戦後は、農林省林業試験場で、森林保護部門の整備と拡充に貢献した。退官後は、キノコの正しい知識を一般に広めるために、啓蒙書や図鑑類を多く執筆した。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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