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霜柱は、関東地方だけなの?

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この冬、初めて霜柱を見つけました。霜柱は関東地方だけという話を聞きましたので調べてみました。

冬になると地中の水分が毛細管現象で筋状になったところが地表から冷やされ凍ります。昼間に溶けて夜間に凍ることを繰り返すことで細い氷が集まり太く長く育っていきます。太く育ったものを霜柱と呼んでいます。気温だけでなく土の粒子の大きさや固さで出来方が異なってきます。大きく育つ条件を備えている場所は、関東地方や雪の少ない東北南部・中部地方の一部などです。特に、火山灰を含んだ土に霜柱が出来やすいので関東ロームは最適の土質になります。関東地方に住んでいる人たちには、あたりまえの霜柱は他の地方では少ないようです。そのため、霜柱を踏んで「ざくざく」という体験は、地域限定のようです。
詳しい説明は、「日本科学未来館」の「科学コミュニケーターブログ」に掲載されていました。その中で紹介されている論文『金光達太郎氏による「霜柱の生長に関する研究」』は、ここに掲載されています。興味のある方はのぞいてみてください。
霜柱は、作物の根を浮かせたりするので農業にとっては有害な現象です。その他、地面を持ち上げるため崖や法面の崩壊やグランドや校庭などが使えなくなるなどやっかいな面もあります。そのため、畑に藁をかぶせるなど様々な対策がとられています。ただし、都会部では土面が少なくなり、さらに気温の上昇などで見られなくなりつつあります。

今度、関西や九州地方の人に霜柱について聞いてみようかな。