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3Dプリンター立体地図「北アルプス」 上高地で群発地震!山々の成り立ちに原因が見えてきます。

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作品No.45&46 縮尺:1/60000 比高:1.4 大きさ:35cm×35cm 素材:PLA(植物由来の3Dプリンタ用素材)Chironで出力
正式名称:飛驒山脈 
都道府県:富山県 新潟県 岐阜県 長野県 
標高: 標高3,190m 奥穂高岳

飛騨山脈は火山活動と断層運動の複合的な要因によって形成された山脈です。約270万年前から隆起を開始し、その過程は大きく二段階に分かれています。
まず、約270万年前~約150万年前の大規模珪長質マグマ形成期に標高1000m程度の高地を形成しました。
つぎに、130万年前~現在の東西圧縮により隆起し3000m級の山脈を形成しました。
飛驒山脈には火山が多く、焼岳、立山などの火山活動が今も続いています。飛騨山脈は南北方向にY字型に伸びて、崩壊地形が発達しています。

これは、隆起速度が速いため浸食されやすいことと花崗岩が断層運動により破砕し真砂化して崩れやすくなっていることや60万年前以降の氷期に氷食作用を反復して受けたことなどが原因とされています。
日本のV字谷中でも、その急峻さと、巨大なアーチ式ダムである黒部ダムで有名な黒部峡谷があります。

その西側は剱岳・立山などの立山連峰があります。

東側が白馬岳・鹿島槍ヶ岳などの後立山連峰です。後立山連峰の東側に糸魚川静岡構造線が通ります。


この二つの峰は、南側の黒部川の源流部で一体となり、その接点に三俣蓮華岳があります。

さらに、稜線は東南方へと延び、西鎌尾根を経て槍穂高連峰へと連なっています。穂高岳からは、西穂高岳の稜線を経て、焼岳、さらに最南端に位置する乗鞍岳へと続きます。

一方、北方の稜線は、その東側において、白馬岳から朝日岳を経て、最後は親不知から日本海へと落ち込んでいます。

主稜線の東側には、常念山脈と呼ばれる前衛の山々が連なっています。

大型の立体地図になっています。北アルプスの急峻な谷や槍ヶ岳などの有名な山々が見て触れます。
高い山や険しい稜線が特徴なので稜線の色を、アイボリー系で着彩し谷から稜線に向けた緑を薄く表現しました。

上高地で群発地震の原因は?
北アルプスが含まれる中部地方は東側から押されています。逃げ場を失った大地は上に高くなっていきます。この際に、高くなっていく山の部分とそれより下の大地の塊の間に割れ目(断層)ができ、これに沿って山がずり上がっていきます。国土地理院が観測した結果によると、穂高岳周辺は年間5mmずつ高くなっていっているそうです。北アルプスが高くなるのに伴って地震が起きているというのが今回の地震の原因のひとつの候補だそうです。
北アルプスには、元々火山だった山が削られてできた山が多くあります。その山々を形作ったマグマが今も浅いところにあり、地中でこのマグマからガスが吹き出すことで地震が起きることがあり、これも今回の地震の原因の候補だそうです。