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Apple と Googleの濃厚接触通知アプリとは

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2020年5月21日木曜日に公衆衛生機関を支援するためにApple と Google はExposure Notification (濃厚接触通知)API を公開しました。どんなものか調べてみました。

「Exposure Notification」とは

特徴

デジタル技術を活用して、プライバシーを保護しながらウイルスへの暴露の可能性を知らせる仕組みです。迅速な通知を実現して無症状で拡散する可能性のあるウイルスの感染拡大を遅らせる上で、特に重要な役割を担います。両者が共同でAPI、プラットフォームを提供してスマホのBluetoothを使って15分以上の近距離接触を感知する仕組みになっています。
この仕組みをアプリとしてユーザー自身がスマホに入れるのではなくアップデートとしてスマホに自動的に入るようです。

仕組みは

キーを生成

1:Exposure Notification API を使ったアプリが入ったスマートフォン上では、毎日ランダムに生成するキー(仮称:鍵その1)と、そのキーをもとに15分に一度生成するキー(鍵その2)が用意されます。
鍵その1は、持ち主
鍵その2は、時間 かな?

キーを受け渡し

アプリの入ったユーザー同士が近くにいるとき、Bluetoothで互いに接続して自分の端末で生み出した「鍵その2」(15分に一度のキー)が相手の端末へ保存されます。
15分以上近くにいるとキーが受け渡されるということのようです。

感染したら報告

数日後、新型コロナウイルス感染症に感染し陽性になった人は、アプリで「感染しました」と自己申告します。すると「鍵その1」は政府か保健機関が提供するアプリを通じてサーバーへ送られます。(送信するにはユーザーが同意する必要)。

濃厚接触判定

各ユーザーのスマートフォンは、定期的に全国から報告される「鍵その1」をダウンロードします。そしてスマホに残っている「鍵その2」とマッチするかどうか判定、その結果マッチする鍵があると濃厚接触があることがわかりスマホの持ち主に知らせます。
鍵データだけで、いつ誰から感染したかはわかりません。
接触者とわかった後の対応については今のところはっきりわかっていませんが、今までの対応では「接触後14日間は、一日2回の体温測定と、発熱、咳、倦怠感などの症状が出現しないか注意して過ごしましょう。」(東京都感染症情報センター)となっています。
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今後の動き

スマホのBluetoothのみ使う形で、GPSは用いていないためどこで接触したかや本人及び接触者の個人情報も活用しないようになっています。
このグーグルとアップルの仕組みと連携するかどうかは各国の政府次第です。さらに、連携するとしてそのアプリの機能を使うかどうかは、ユーザー次第になるようです。
AppleとGoogleは、このシステムが不要になった段階で地域ベースでシステムを無効にすることができるとのことです(政府がシステムを別目的に流用することを防ぐ)。
公衆衛生機関を支援するために。Exposure Notification API を公開
感染症の拡大時に公衆衛生機関が用いる最も効果的な対策のひとつに、濃厚接触者を追跡調査する「コンタクト トレーシング」と呼ばれる手法があります。このアプローチを用いることで、公衆衛生機関は感染者と接触した可能性のある人に連絡し、検査・治療・助...

AppleとGoogleという二大民間企業が連携して国の枠をこえたシステムを提供することが今度の世界でどのような意義を持つか考えていく必要があると感じました。
ちなみにこのシステムが有効になるためには、より多くの人が使うことが必要です。ということはスマホを持っていない人は、どうしたらいいのでしょうか。これが今一番の課題かもしれません。

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