大きさ:70~95cm よく見かける場所:野原 よく見かける時期:8~11 月
成虫は緑色で鎌のような前足を持ち上げて動かず獲物を待ち構えているのを見かけます。生まれたての子どもたちはスポンジ状のたまごから出てくるとわさわさと広がっていきます。色は茶色で小さいですが成虫と同じ姿をしています。
カマキリの仲間は全世界で2,000種前後いるそうです。特に熱帯、亜熱帯地方に種類数が多いそうです。
成虫には翅がありますが多くのカマキリは飛行が苦手だそうです。雄は身体が細身で雌は雄よりも太目で身体が頑強です。
食性は肉食性で自身より小さい昆虫や小動物を捕食します。ヘビ、クモ、カエル、トカゲ、ミミズなど昆虫以外の小動物を捕食することもあるそうです。また、獲物が少ない環境では共食いすることもあります。
捕食するのは生き餌に限られ、死んで動かないものは基本的に食べません。人が餌を動かしたりすることで掴んで食べることがあるそうです。捕食の際は鎌状の前脚で獲物を捕えて押さえつけ、大顎でかじって食べます。食後は前脚を念入りに舐めて掃除する姿を見ることが多いです。
カマキリは、卵 – 幼虫 – 成虫という不完全変態を行います。メスは交尾後に多数の卵を比較的大きな卵鞘(らんしょう)の中に産み付けます。
卵鞘は卵と同時に分泌される粘液が泡立って形成されスポンジ状です。大きさや形は種によって決まっているそうです。1つの卵鞘には数百個前後の卵が含まれ1頭のメスが生涯に数個程度の卵鞘を産みます。卵は卵鞘内で多数の気泡に包まれ外部からの衝撃や暑さ寒さから守られます。
卵から孵化した幼虫は薄い皮をかぶった前幼虫(ぜんようちゅう)といいます。
前幼虫からの脱皮を終えた幼虫は、体長数mm程度しかないことと翅がないことを除けば成虫とよく似た形態をしています。
一令幼虫はまずタカラダニ、トビムシ、アブラムシなど手近な小動物を捕食するそうです。この段階ではアリも恐ろしい天敵の一つです。体が大きくなるとショウジョウバエなどを捕食できるようになり、天敵だったアリも逆に獲物の一つとなります。
ひとつの卵鞘から孵化した数百匹の幼虫も、成虫になれるのはわずか数匹のみでです。おおむね幼虫は1日1匹の割合で獲物を捕食し成虫になるまでに数回の脱皮を行うそうです。幼虫は羽化して成虫となえい成虫の寿命は数か月ほどです。
親は天敵です。