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ダンドボロギク 帰化植物です。愛知県の段戸山で初めて記録され地名が和名の由来になっています。

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学名:Erechtites hieracifolia 漢字名:段戸襤褸菊 英語名:fire weed 分類/科名:キク科タケダグサ属
草丈:50~150cm よく見かける場所:道ばた よく見かける時期:8~10月

夏の終わり頃に道ばたなどで、ぐんぐん大きくなっていきます。茎を伸ばした先に複数の長細い筒状の花をつけますが蕾か咲き終わった花にしか見えません。先端は淡い黄色~淡い黄緑色となり果実は綿毛状になります。

北アメリカ原産の一年草です。日本では帰化植物として1933年に愛知県段戸山で初めて記録されたそうです。和名「ダンド」は、この地名からきているそうです。
山地、林縁、道端、公園などどこでも生育します。原産地などでは山火事の後に大群落をつくるため、英名ではfire weedと呼ばれているそうです。
帰化植物ですが侵入生物データベースには掲載されていません。名前が似たノボロギクは掲載されていました。

ダンドボロギクは環境省の侵略的外来種リスト(仮称)植物の検討対象種リスト(検討作業中)【国外由来の外来種】では、「その他の検討対象種」 とされていました。

てんてん
てんてん

大阪大学のhttps://www.celas.osaka-u.ac.jp/newsletter/03/quiz002/より

キク科の花序は多数の花が集まってまるで1個の花のように見える「頭状花序」です。頭状花序を構成する一つ一つの花のことを「小花」、一つの花のように見える花序のことを「頭花」とも呼びます。
ダンドボロギクは小花がよくわかりません。

ボロギクは襤褸菊?

牧野富太郎先生は「ボロギクは襤褸菊で頭花が集まって開花している様子からぼろ切れが集まっている状態を想像したもの」と説明されています。(植物名の由来 中村浩著)
ところが花は、このように結構きれいな花です。

頭花は襤褸には見えません。(しいていうなら筒状花がモジャモジャしてぼろ切れのように見えなくはないですが。)
中村浩先生は、これについていろいろ考察したのちに古代の武具の指物の「そぼろ」にたどりつきました。細竹を揃えずにバラバラに寄せ合わせた形の「そぼろ」が語源では、ないかとしています。

そぼろ

指物とは古代の武士が腰のところにある受け筒に指した標識代わりのつけた飾りものです。こちらに指物や馬具の絵図をのせたHPがありました。中に「そぼろ」に似たものも見受けられましたが特定はできませんでした。
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