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トロロアオイ 根っこが「ネリ」という和紙に欠かせません。しかし、栽培農家が減っています。和紙生産者が心配しています。

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学名:Abelmoschus manihot 漢字名:黄蜀葵 別名:花オクラ 英語名:Aibika 分類/科名:アオイ科トロロアオイ属
草丈: ~150cm よく見かける場所:庭 畑  よく見かける時期:8~10月
花言葉:あなたを信じる 整然とした愛
真夏にオクラに似たクリーム色の花を咲かせます。葉は、オクラより切れ込みが深く、細長くなっています。
中国原産の春蒔きの一年草ですが、温暖な地域では多年草になるようです。
花は、一日花でオクラに似た実をつけますが堅くて食用にはならないようです。
根は太くゴボウのようで和紙を作るために必要な「ネリ」を作るために栽培されています。国内の生産量は茨城県が90%以上を占めているそうです。商品となる根の部分を太くするために新芽を摘み取る「芽かき」は、夏の炎天下に手作業で行い、農薬に弱く除草剤が使えないため草取りも手作業で行うので栽培が大変な作物だそうです。栽培農家の高齢化と繁忙期のパート従業員を集めるのにも苦労していることから作付けをやめる農家(数軒ですが全国生産量の多くを占めています。)がでて和紙生産者には大打撃になりかねない状況だそうです。2019年6月9日朝日新聞デジタルより
根は、生薬としても使われ黄蜀葵根(おうしょっきこん)と呼ばれています。
花は、花野菜(エディブル・フラワー)として家庭菜園などで栽培されることもあります。花弁を生のままサラダにしたり、天婦羅、湯がいて三杯酢などで酢の物として食べられるそうです。
できた種を翌春に蒔いて育てることができるそうです。

友人が、ご近所で見つけた花です。朝開いた花がとてもきれいで写真に撮ったそうです。

てんてん
てんてん

ネキリムシに注意です。ネキリムシは、蛾の幼虫で根と茎の際にある茎が好物だそうです。土の中に隠れているので被害にあうまで気づかないので注意が必要です。

ネリ
根から抽出される粘液を「ネリ(糊)」と呼びます。和紙の紙漉きのときにコウゾ、ミツマタなどの植物の繊維を均一に分散させるための添加剤として利用されています。

現在、機械抄き和紙はもちろん、手すき和紙の中でも古来の方法でネリを使用しているところは少なく、化学薬品を合成ネリとして使用しているところが増えているそうです。