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ホシホウジャク(スズメガの仲間) ハチではありません。

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学名: Macroglossum pyrrhosticta 漢字名:星蜂雀
分類/科名:スズメガ科
大きさ:30~40mm よく見かける場所:花の側  よく見かける時期: 6~11月
虫言葉:さらば昴よ※
 サルビアやメドウセージのように筒状の花の蜜を吸いにやってきます。ハチのような模様をしているので、よく間違えますが蛾の仲間です。特にオオスカシバという蛾は、翅が透明でスズメバチに擬態しています。
ハチドリのようにホバリングしながら長い口吻を伸ばして花の奥の蜜を吸います。翅をすばやく動かすため消費するカロリーも多く、たくさんの蜜を必要とします。花から花へ、つぎつぎに移動しながら蜜を吸っています。また、夜間も活動しています。
蜜を吸っているときは、花に触れていません。ミツバチのような花粉を体につけて虫媒しているのでなく、口吻から直接雌しべに虫媒しているので「スズメガ媒花」といわれるスズメガに虫媒されるために特化した花を持つ植物が多くいます。カラスウリ、ノウゼンカズラやマツヨイグサ類などです。これらの花は、スズメガの他の特性(夜間も飛ぶ、蜜をたくさん吸う)に合わせて夜間でも目立つ白など色の花をつけたり甘い匂いを出したりします。

虫の特性に応じて特化していく植物のしたたかさにびっくりです。※半分冗談で虫言葉を調べたら、「今日の誕生虫と虫言葉」というサイトがありました。ズズメガは12月31日の誕生虫ですって。

てんてん
てんてん

ぼくの誕生虫は9月28日。虫言葉は、「まだ間に合う」。何に間に合うのかな。?

 幼虫の時は、イモムシそのもので、イモムシという言葉はスズメガの幼虫がサツマイモや山芋などの葉についていたところから名付けられたそうです。
スズメガの幼虫も、種類によって食べる葉が決まっています。ホシホウジャクは、ヘクソカズラの葉を食べます。幼虫は、はじめは小さく目立ちませんが終齢(サナギになるまえ)時には体重が生まれたての1000倍になるそうです。急に葉の上に大きなイモムシを見つけるのもこの成長の速さのためです。スズメガのイモムシは、大きくて(5~10cm)色鮮やかなものが多く、角を持っているのでよく目立ちます。