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ミミカキグサ 捕虫嚢(ほちゅうのう)という吸い込み式の「わな」をもっています。

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学名:Utricularia bifida 漢字名:耳掻き草 英語名:Utricularia bifida 分類/科名:タヌキモ科タヌキモ属
草丈:~10cm よく見かける場所:湿地 鉢植え  よく見かける時期:7~ 9月
花言葉:疑惑 夢より素敵な現実

夏に細かい葉の間から高さ10cmほどの花茎を伸ばして先端に黄色い花をつけます。

唇形の花で付け根には真下に向いたきょ(けづめ:花の後ろに突き出した中空の角状のもの)があります。

和名「ミミカキグサ」は、花が耳かきに似ているところからきているそうです。
中国からマレーシア、オーストラリアに分布する多年草です。日本では本州以南の湿地や、ごく浅い水域に生え、時に水田でもみられたそうですが現在は多くの都道府県にてレッドリストに指定されています。

湿原に生育するごく小型の植物で花が咲くまで見つけるのは難しい。茎は泥の表面に匍匐状にのばして小さなヘラ型の葉を持っています。匍匐状の茎から泥や泥炭の中に地下茎をのばします。この地下茎や時には地上葉にも袋状の葉(捕虫嚢)をつけ、ミジンコなどのプランクトンを捕食します。

てんてん
てんてん

捕虫嚢(ほちゅうのう)という吸い込み式の「わな」をもっています。

水中の捕虫嚢には初めは水が入っていません。袋の入り口付近に細いセンサーがついています。そのセンサーにミジンコなどが触れると袋の口を開き周囲の水と一緒に袋の中に吸い込み袋の口を閉めます。袋の中で吸い込まれた生き物を消化します。消化後に袋の水を排水して次の獲物を待ちます。
タヌキモの仲間が住む水辺には栄養が少ないためボウフラなど生き物を捕らえて消化して栄養を得ています。
捕虫嚢の仕組みがよくわかります。食虫植物 タヌキモの動画です。(NHK for School5分)
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