キンカン ミカン科の果実の中で皮のまま食べられるのが最大の特徴です。「たまたま」という品種もあります。

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学名がくめい:Fortunella 漢字名かんじめい:金柑 英語名えいごめい:kumquat Cumquat 分類/科名ぶんるい かめい:ミカンキンカンぞく
たかさ:~3m よくかける場所ばしょにわ  よくかける時期じき:2〜5がつ
ふゆさむさのなかでオレンジいろちいさいをたくさんつけています。様子ようすはミカンによくています。

中国原産ちゅうごくげんさんのいつも葉をつけている常緑低木じょうりょくていぼくです。ミカン科の果実かじつの中でかわのままべられるのが最大さいだい特徴とくちょうです。
キンカンるいはミカン(Citrus)ぞくと考えられていましたがミカンと比べると実が小さく子房しぼう室数しつすうすくなく葉脈ようみゃくがはっきりしないことや葉の成分せいぶん精油せいゆが含まれているなどの理由りゆうからミカン属ではなくキンカン属に分類ぶんるいされています。
キンカン属は数種すうしゅありますが、すべてが食用しょくようになるわけではないそうです。食用として栽培さいばいされているのは、おもにネイハイキンカンから改良かいりょうされたおおきくべやすい品種ひんしゅだそうです。
和名わめい「キンカン」は、漢名かんじの「金橘きんきつ」からきているそうです。英名えいめいの「Kumquat」もしくは「Cumquat」は「金橘」の広東語かんとんご読みからきているといわれています。
学名がくめい属名ぞくめい「Fortunella」はイギリスじん植物採集家しょくぶつさいしゅうかRobert Fortune にちなんでいます。
えだには、とげがほとんどなく、なつに1~3の小さなしろはなをさかせます。
和歌山わかやま高知こうち宮崎みやざき鹿児島かごしまなどのあたたかい地方ちほう栽培さいばいされています。

てんてん
てんてん

ナミアゲハの幼虫ようちゅうがキンカンの葉が大好物だいこうぶつです。

キンカンの果実かじつをきざんで乾燥かんそうしたものを「キンキツ(金橘)」という生薬しょうやくです。
そのまま、きざんで砂糖煮さとうににしたものを解熱げねつ咳止せきどめ風邪かぜもちいます。また、おさけにつけた「金柑酒きんかんしゅ」は、疲労回復ひろうかいふくひえしょうにもいそうです。
『のどあめ』の原料げんりょうとしても使つかわれているそうです。