シキミ 関東ではなじみのうすい木ですが関西ではお葬式のときに使われる木です。実を含め木全体に毒があります。

この記事は約4分で読めます。

学名がくめい: Illicium anisatum 漢字名かんじめい:樒 別名ばつめい:「シキビ」「ハナノキ」など 分類/科名ぶんるい かめい:マツブサシキミぞく
たかさ:2~5m よくかける場所ばしょにわ よく見かける時期じき:3~4げつ
3月にのあいだの枝先えださき下向したむきのクリームいろほそはなびらの花をたくさんかせます。

わかえだ緑色みどりいろで葉は、枝先にあつまってつきます。葉の表面ひょうめんい緑色でつやがあります。うらは白っぽくてきずつけると、おこうのかおりがします。

日本にほんあたたかい地域ちいきられる、いつもをつけている常緑樹じょうりょくじゅです。は10月ごろにじゅくしはじけて種子しゅしをとばします。
全体ぜんたい有毒ゆうどくです。
名前なまえ「シキミ」は、春夏秋冬はるなつあきふゆ四季しき)をとおしてうつくしいことから「四季美しきみ」というせつや四季をとおしてをつけることから「四季芽」とする説があります。そのほか、実のかたちや種子の数や香りなどから名付けられたという説もあります。さらに、有毒ゆうどくなので「しき」とする説もあります。
奈良時代ならじだい西暦せいれき700ねんごろ)よりまえには神様かみさま行事ぎょうじ神事じんじ)にも使つかわれていましたが今は、仏様ほとけさまの行事(仏事ぶつじ)におお使つかわれています。
神様かみさま行事には、今はサカキが使われていますがむかしは、サカキもシキミも神事・仏事両方に使われていたそうです。サカキは神事、シキミは仏事とかれたのは仏教ぶっきょうひろまった平安時代へいあんじだい(西暦800年ごろ)よりあとで明治時代めいじじだい(西暦1870年ごろ)に神仏分離令しんぶつぶんりれいてから庶民じょみん間であいだひろまったようです。
かおりをふくんだ葉や樹皮じゅひは、抹香まっこう線香せんこう原料げんりょうとしてりよう用されるそうです。
シキミはふるくから日本人にほんじんになじみのふか植物しょくぶつであり、『万葉集まんようしゅう』をはじめ、いくつかの和歌集わかしゅうまれています。

神仏分離令しんぶつぶんりれい

神道しんとう日本にほんくにのただ一つの宗教しゅうきょうとするために、神社じんじゃ神様かみさま名前なまえ仏像ぶつぞうなど仏教的ぶっきょうてきなものをとりのぞくための法令ほうれいです。神道と仏教のさかい明確めいかくさだめられました。
このために、仏像ぶつぞう破壊はかい経典きょうてんやされるなどの事件じけん全国的ぜんこくてきにおきたそうです。
ただし、数年で終わったそうです。
てんてん
てんてん

中華料理ちゅうかりょうりで使われる八角はっかく(トウシキミ)に似ていますが毒があります。

くきはな果実かじつ種子しゅしなど木全体きぜんたい有毒ゆうどくです。なかでも果実、種子は毒性どくせいつよく、べると死亡しぼうする可能性があるそうです。
シキミの果実は植物しょくぶつとしては唯一ゆいいつ毒物及どくぶつおよ劇物取締法げきおぶつとりしまりほうにより劇物げきぶつ指定していされています。
毒物及び劇物指定令 2条39項 しきみの実 *

有毒成分ゆうどくせいぶん神経毒しんけいどくであるアニサチン (anisatin) やネオアニサチン (neoanisatin) で中毒症状ちゅうどくしょうじょうは、嘔吐おうと腹痛ふくつう下痢げり痙攣けいれん意識障害いしきしょうがいなどで昏睡状態こんすいじょうたいからぬこともあるそうです。
読者どくしゃかたおしえていただきました。ありがとうございました。