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セイヨウノコギリソウ イギリスなどヨーロッパでは古くから薬草として使われた植物です。

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学名:Achillea millefolium L. 漢字名:西洋鋸草 別名:アキレア ヤロウ 英語名:yarrow 分類/科名:キク科ノコギリソウ属
草丈:20~70cm よく見かける場所:庭 道ばた  よく見かける時期: 7~8月
花言葉:恋の戦い 勇敢

夏の暑さが増してくる中、ノコギリのようなギザギザの葉がついた茎先に小さな赤やピンク・白などの小さい花を咲かせます。
ヨーロッパ原産の耐寒性のある多年草です。日本に渡来したのは1887年(明治20年)ですが、株分けで容易に栽培でき土質も選ばず繁殖力が強いため地域によっては、野生化しているそうです。
ヨーロッパでは、先史時代から薬草として知られていました。ネアンデルタール人の墓地のあるシャニダール洞窟からセイヨウノコギリソウの花粉が大量に発見されているそうです。
「兵士の傷薬」という古い呼び名があり属名や別名であるアキレア(Achillea)は、古代ギリシャの英雄アキレスに由来し、アキレスがミュシア王テレフォスの傷を治すのに利用したということから名づけられたそうです。
イギリスでも薬草や厄払いなどにも使われ、アメリカ大陸に渡った開拓者たちもこれを栽培し、外傷薬として用いたそうです。そのため、アメリカ大陸でも帰化植物として分布を広げています。

日本にもノコギリソウが自生していますが、葉が硬く切れ込みが違うため見分けられるようです。
セイヨウノコギリソウは2回羽状複葉で鋸歯状に深裂します。
ノコギリソウは、羽状複葉で鋸歯状に深裂です。

羽状に分かれた葉が羽状に分かれています。

セイヨウノコギリソウは、内用にも外用にも使用されるそうです。
内用には茎の先端の花部や葉をハーブティーとして飲用。
外用には葉の汁を用いるほか、煎剤やワイン剤(ワインで煮出したもの)を傷口の消毒液。また、傷を治すハーブとして、葉をそのまま傷口にあてがったり、粉末にして軟膏にしたものを使用。