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ハンノキ 耐水性を獲得したことで湿地でも生き残ることができる樹木です。鉛筆の材に使われたそうです。

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学名: Alnus japonica 漢字名:榛の木 古名:榛(はり) 別名:ヤチハンノキ(谷地榛) 英語名:Japanese alder 分類/科名:カバノキ科ハンノキ属
高さ:4~20m よく見かける場所:湿地や沼の近く  花期:11~ 4月頃
秋に小さな松ぼっくりのような実をつけます。水辺で多く見かける木です。

日本や朝鮮半島、台湾、中国東北部などに分布する落葉高木です。低地の湿地や沼や低山の川沿いに自生しています。湿原のような過湿地において森林を形成する数少ない樹木です。
昔は榛(はり)と呼ばれていたそうです。ハンノキという名称はハリノキ(榛の木)が変化したものといわれています。
別名ヤチハンノキ(谷地榛)は低湿地の谷などに生育しているところから呼ばれていたそうです。
雌雄同株で枝先に円柱形で黒褐色の雄花穂を尾状に垂れ下げます。雌花穂は楕円形で紅紫色を帯びて雄花穂の下部の葉腋につけます。雌花穂は目立たないそうです。この写真は葉先についているので雄花のようです。

普通の樹木であれば土壌中の水分が多いと酸欠状態になり生きられませんがハンノキは耐水性を獲得したことで湿地でも生き残ることができるようになったそうです。この木も湖のそばに生えていました。源泉の湯煙にも負けずに育っていました。

ハンノキの木材は軟らかく新鮮なものは帯黄白色でだんだん赤褐色に変わります。木目が緻密で建築,器具,鉛筆,木炭などに使用されてきました。特に昭和10年頃コーリン鉛筆が鉛筆材としての用途を開発したそうです。
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