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ヘリオトロープ 花にバニラのような甘い芳香があります。原産地が違う木立性と一年草のものがあります。

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学名:Heliotropium arborescens(コモンヘリオトロープ) H. europaeum(ビッグヘリオトロープ) 和名:木立瑠璃草(キダチルリソウ) 別名:香水草(コウスイソウ) 匂ひ紫(ニオイムラサキ) 英語名:Heliotrope, Cherry pie 分類/科名:ムラサキ科キダチルリソウ属
草丈:10~100cm よく見かける場所:庭 花壇  よく見かける時期:5月~10月
花言葉:献身的な愛 夢中 熱望

秋の日向に紫色の花をドーム状に咲かせています。葉はミントのような縮れが目立ちます。花の色は紫と白です。

世界の熱帯から温帯にかけて250~300種が分布する小低木や一年草です。
花の美しい幾つかの種が観賞用として栽培されますが、ヘリオトロープとして主に流通しているのはキダチルリソウの和名を持つコモンヘリオトロープ(Heliotropium arborescens)と、ビッグヘリオトロープ(H. europaeum)です。
コモンヘリオトロープはチリ原産の小低木です。日本には明治時代に伝わり栽培されています。花にバニラのような甘い芳香があるためポプリなどに利用できるハーブとして流通しています。かつては花から抽出された香油が香水の原料として使用されていました。
ビッグヘリオトロープはヨーロッパ、北アフリカ、アジアに分布する一年草です。香りが少ないですが花が大きく美しいため園芸的に栽培されることが多い品種です。園芸店にヘリオトロープとして並ぶのは、こちらのビッグヘリオトロープが一般的だそうです。

今回、撮影した花は車道に面した日当たりの良い場所に咲いていました。背の高さや香りからビッグヘリオトロープだとおもいます。

てんてん
てんてん

いずれも、寒さに弱いです。また、乾燥にも弱く、水切れすると葉が黒く、しわしわになってしまうそうです。

ヘリオトロープを使用した香水、ロジェ・ガレ社(フランス)の『Heliotrope Blanc』( ヘリオトロープ・ブラン)は、日本に輸入されて初めて市販された香水といわれています。

昔、ヘリオトロープは南フランスなどで栽培されており、天然の精油を採油していたようですが収油率の低さ、香りの揮発性の高さというデメリットから、合成香料で代用して香水が作られるようになったそうです。

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