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ミジンコ 庭の水鉢に大発生しています。

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学名:Daphnia pulex 漢字名:微塵子 水蚤 英語名:Daphnia  分類/科名:ミジンコ科ミジンコ属
草丈:小型1.5-3.5mm 大型5.0mm よく見かける場所:池 沼 水たまり  よく見かける時期:3~11月
水中でプランクトン(Plankton:浮遊生物)として生活する微小な甲殻類の仲間です。
体は頭部を除き二枚貝のような甲羅状のもので覆われ横から見るとひよこのような形に見えます。ミジンコの大きな眼は1つの複眼です。頭部にははっきりしたがあります。体を覆う甲は広卵形で後方の縁には細かな棘が並びます。
世界中に分布し浅い池沼に生息します。

2月の暖かい日に自宅のスイレンを植えている水鉢に大発生していました。

てんてん
てんてん

ミジンコはメダカなど淡水魚が喜ぶ活きエサです。

水を汚しにくいだけでなく大きく成長させたり繁殖させたい時にも重宝するそうです。ミジンコの中でもメダカのエサとしてよく使用されるのはタマミジンコという種類のようです。

泳ぎ方でミジンコが見分けられる!!
バタフライ
ミジンコ(Daphnia pulex):丸っこい体・両腕を広げている・卵を担いでいる・バタフライで泳ぐ(左右の腕を同時に振っている)
クロール
カイミジンコ(貝虫(Ostracoda)):二枚貝の外見・はい回れる脚・クロールで泳ぐ(両腕を交互に掻いている)
犬かき
ケンミジンコキ(クロプス目(Cyclopoida)):細長い体・長い触角・卵のうをぶら下げている・犬かきで泳ぐ(腹面に細かい脚)
ウィキペディア(Wikipedia)より
ミジンコ (Daphnia pulex)は日本固有種ではない?
1926年以前は「Daphnia morsei」 として分類され日本の固有種と考えられていたそうです。1926年に上野益三により「 Daphnia pulex」 と修正されました。その後しばらく日本固有種とされていたようです。
ところが2015年に東北大学の研究グループにより日本各地の300か所以上の地点で捕獲した「Daphnia pulex」のDNA分析結果から日本に本種の有性生殖を行う循環単為生殖の個体群はいないことがわかりました。さらに詳しい分析から日本産は D. pulex と D. pulicaria との雑種個体で北米から侵入した4個体のメスに由来するとしています。
そのうち2個体はごく近年移入したもので残る2個体は300年から7000年前に移入したものと発表されました。同時に、侵入ルートや、単為生殖で繁殖したクローンであるため遺伝的多様性が低いにもかかわらず個体群を維持できた理由は不明だそうです。
別に「単為生殖を続ける個体群は有害遺伝子の蓄積により数千年で集団としての寿命が尽きる」との研究から、このままの単為生殖を続けた場合 Daphnia pulexの個体群は有害遺伝子の蓄積や病気による消滅の可能性があることが指摘されているそうです。
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