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ヤブマオ 日本固有種の植物で茎の植物繊維から糸を紡いで布にしていたそうです。

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学名:Boehmeria japonica 漢字名:藪苧麻 分類/科名:イラクサ科ヤブマオ属
草丈:80 ~100cm よく見かける場所:どこでも よく見かける時期:7~10月

夏から秋にかけて野山や道ばたにシソに似た鋸歯の目立つ卵形の葉を広げています。茎や葉に短毛が多くはえます。葉の脇から白い穂状に花序をつけます。

日本固有種で北海道から九州まで分布する多年草です。山地から人里まで幅広い環境で生育します。
雌雄同株で一般的に茎の上方では雌花序を、下方では雄花序を出します。雌花はかなり小さく集まって丸い塊になります。

和名は同属のカラムシの別名である「マオ」に藪(ヤブ)をつけたそうです。

かつてはカラムシと同様に茎の植物繊維から糸を紡いで布を織っていました。

シイやカシの林の下生えとして普通に生えています。ただ、ヤブマオの仲間は、いろいろな葉の形になり見わけるのが難しいようで穂状の花序をつけてやっと名前がわかりました。

てんてん
てんてん

むかしは茎の食物繊維を活用していたようです。

越後編衣えちごあんぎん

昔、カラムシなどヤブマオと同じイラクサ科の植物で紡いだ糸で布を織ったそうです。その一つに越後編衣(えちごあんぎん)があります。越後と名がつくのは研究者が戦後に新潟県の十日町市で再発見したためにつけられたからだそうです。
綿花栽培のできない寒冷地や山間部では、どこの地方にもあったのではないかと推測される布です。
カラムシ(青苧)、アカソ(赤苧)、ヤブマオなどイラクサ科植物の繊維を素材として編まれた布で、法衣や敷物、袖なし、袋、馬具の敷物などさまざまな用途に使われた、いわば原始布だそうです。
越後編衣についてこちらで紹介されていました。
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