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ヤマユリ 日本原産で豪華な花を咲かせる園芸品種の系統、オリエンタル・ハイブリッドのもとになる花です。開花動画を撮影しました。

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学名:Lilium auratum 漢字名:山百合 別名:リョウリユリ 英語名: 分類/科名:ユリ科ユリ属
草丈:120~200cm よく見かける場所:野山 庭 よく見かける時期:7~8月
花言葉:荘厳
夏の野山で大きな白い花を咲かせます。ユリの仲間では最大級の花です。良い香と黄色い筋が特徴です。年を経た株は一株に複数の花を咲かせます。
日本特産のユリです。北陸地方を除く本州の近畿地方以北の山地に分布しています。日陰がちの斜面や、明るい林、草原に見られます。北海道には移入され観賞用に多く栽培もされているそうです。
鱗茎はオニユリ等と同様にユリ根として食用や薬用につかわれています。多糖類の一種であるグルコマンナン(コンニャクにも多く含まれる)を多量に含んでいて縄文時代には既に食用にされていたそうです。
球根は大正時代まで主要な輸出品のひとつで西洋では栽培品種の母株として重用されていました。ヤマユリと他の日本原産のユリを交配して豪華な花を咲かせる園芸品種の系統、オリエンタル・ハイブリッドがつくられています。

ユリの開花動画(youtube)

てんてん
てんてん

一時間ちょっとで開花し終わりました。(一秒間に16コマ再生なので実際の撮影時間は72分になります。)

さらに花びらを広げました。
生けてある台所にユリの芳香が漂っています。
懐かしい夏休みの香りです。

ユリ根の輸出

幕末の開港後から昭和初期にかけてユリが日本からヨーロッパやアメリカに向けてさかんに輸出されていました。欧米諸国では園芸用として花を愛でるためにユリの球根(ユリ根)を輸入していたそうです。

輸出の経緯

日本のユリは、もともと主に食用として栽培されていました。江戸時代に来日した医師シーボルトや植物学者ツンベルクらによってその花の美しさが欧米に紹介されました。明治6年(1873年)にオーストリアのウィーンで開かれた万国博覧会に日本のユリが出品されて大人気になりました。

輸出先や金額など

明治41年(1908年)に日本から輸出されたユリ根は1200万個近くで金額で45万円近くになっていたそうです。そのほとんどが欧米諸国に運ばれ特にイギリスとアメリカ合衆国への輸出が多くを占めていたそうです。9割以上が横浜港から輸出されていたので当初ユリ根の産地は横浜に近い関東近郊に限られていましたが明治時代半ば以降は鹿児島県の南島地域も主要な産地のひとつとなったそうです。

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