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クサノオウ 全草に約21種のアルカロイド成分を含み、その多くが人にとって毒性が強い有毒植物で毒草でもあり薬草でもある花です。いずれにしても素人が処方なしで用いるのは危険だそうです。

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学名:Chelidonium majus 漢字名:草の黄 瘡(くさ)の王 草の王 別名:イボクサ(疣草)タムシグサ(田虫草)ヒゼングサ(皮癬草)チドメグサ(血止草)  分類/科名:ケシ科クサノオウ属
草丈:30〜40cm よく見かける場所:草地 道ばた よく見かける時期:5〜7月
夏に道ばやや草原に黄色い花を咲かせます。葉は、菊のように緩やかな切れ込みがあります。茎葉を傷つけると黄色っぽい乳汁が滲み出てきます。

ユーラシア大陸一帯とその周辺に広く分布する越年草です。日本では、北海道から九州までの草地、林縁、道端などに自生しています。全草に約21種のアルカロイド成分を含み、その多くが人にとって毒性が強い有毒植物です。黄色い乳汁などが皮膚に触れると炎症を起こす場合があり口にすると胃腸がただれ、昏睡、呼吸麻痺、感覚末梢神経麻痺などを起こす可能性があるそうです。
また、古くから民間療法において薬草として使用されてきた歴史があるそうです。漢方ではつぼみの頃に刈り取った地上部を乾燥させたものを白屈菜と称し、特にいぼ取りなど皮膚疾患、外傷の手当てに対して使用されていました。
また煎じて服用すると消炎性鎮痛剤として効果がある、ともされていますが素人が処方なしで用いるのは危険だそうです。

名前「クサノオウ」の命名由来は三つの説があります。

・植物体を傷つけると黄色っぽい乳汁が出るので「草の黄」説。
・皮膚病の薬草という意味で「瘡(くさ)の王」説。
・皮膚病の他に鎮痛剤として用いられたことから薬草の王という意味で「草の王」説。