シキミ 春に咲いた花から夏に実ができます。実は有毒です。関東ではなじみのうすい木ですが関西ではお葬式のときに使われる木です。実を含め木全体に毒があります。

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学名がくめい: Illicium anisatum 漢字名かんじめい:樒 別名ばつめい:「シキビ」「ハナノキ」など 分類/科名ぶんるい かめい:マツブサ科かシキミ属ぞく
高たかさ:2~5m よく見みかける場所ばしょ:庭にわ よく見かける時期じき:3~4月げつ
3月に葉はのあいだの枝先えださきに下向したむきのクリーム色いろの細ほそい花はなびらの花をたくさん咲さかせます。

若わかい枝えだは緑色みどりいろで葉は、枝先に集あつまってつきます。葉の表面ひょうめんは濃こい緑色でつやがあります。裏うらは白っぽくて傷きずつけると、お香こうのかおりがします。

日本にほんの温あたたかい地域ちいきで見みられる、いつも葉はをつけている常緑樹じょうりょくじゅです。実みは10月ごろに熟じゅくしはじけて種子しゅしをとばします。
木全体ぜんたいが有毒ゆうどくです。
名前なまえ「シキミ」は、春夏秋冬はるなつあきふゆ(四季しき)をとおして美うつくしいことから「四季美しきみ」という説せつや四季をとおして芽めをつけることから「四季芽」とする説があります。そのほか、実の形かたちや種子の数や香りなどから名付けられたという説もあります。さらに、有毒ゆうどくなので「悪あしき実み」とする説もあります。
奈良時代ならじだい(西暦せいれき700年ねんごろ)より前まえには神様かみさまの行事ぎょうじ(神事じんじ)にも使つかわれていましたが今は、仏様ほとけさまの行事(仏事ぶつじ)に多おおく使つかわれています。
神様かみさまの行事には、今はサカキが使われていますが昔むかしは、サカキもシキミも神事・仏事両方に使われていたそうです。サカキは神事、シキミは仏事と分わかれたのは仏教ぶっきょうが広ひろまった平安時代へいあんじだい(西暦800年ごろ)よりあとで明治時代めいじじだい(西暦1870年ごろ)に神仏分離令しんぶつぶんりれいが出でてから庶民じょみんの間であいだも広ひろまったようです。
香かおりを含ふくんだ葉や樹皮じゅひは、抹香まっこうや線香せんこうの原料げんりょうとして利りよう用されるそうです。
シキミは古ふるくから日本人にほんじんになじみの深ふかい植物しょくぶつであり、『万葉集まんようしゅう』をはじめ、いくつかの和歌集わかしゅうで詠よまれています。

神仏分離令しんぶつぶんりれい

神道しんとうを日本にほんの国くにのただ一つの宗教しゅうきょうとするために、神社じんじゃの神様かみさまの名前なまえや仏像ぶつぞうなど仏教的ぶっきょうてきなものをとりのぞくための法令ほうれいです。神道と仏教の境さかいが明確めいかくに定さだめられました。
このために、仏像ぶつぞうの破壊はかいや経典きょうてんが燃もやされるなどの事件じけんが全国的ぜんこくてきにおきたそうです。
ただし、数年で終わったそうです。
てんてん
てんてん

実みは中華料理ちゅうかりょうりで使われる八角はっかく(トウシキミ)に似ていますが毒どくがあります。

葉はや茎くき、根ね、花はな、果実かじつ、種子しゅしなど木全体きぜんたいが有毒ゆうどくです。なかでも果実、種子は毒性どくせいが強つよく、食たべると死亡しぼうする可能性があるそうです。
シキミの果実は植物しょくぶつとしては唯一ゆいいつ、毒物及どくぶつおよび劇物取締法げきおぶつとりしまりほうにより劇物げきぶつに指定していされています。
毒物及び劇物指定令 2条39項 しきみの実 *

有毒成分ゆうどくせいぶんは神経毒しんけいどくであるアニサチン (anisatin) やネオアニサチン (neoanisatin) で中毒症状ちゅうどくしょうじょうは、嘔吐おうと、腹痛ふくつう、下痢げり、痙攣けいれん、意識障害いしきしょうがいなどで昏睡状態こんすいじょうたいから死しぬこともあるそうです。
*読者どくしゃの方かたに教おしえていただきました。ありがとうございました。