2022年11月17日に米国の※新型ロケットSLSに搭載されて打ち上げられたロケットに宇宙航空研究開発機構(JAXA)の超小型探査機「OMOTENASHI」が載せられています。その後、分離には成功しましたがバッテリーの充電に必要な太陽光の捕捉ができていない状態で飛行しています。
OMOTENASHIとは、どんな探査機なのか調べてみました。
OMOTENASHI
月面へのセミハード(軽くぶつかるような)着陸のための超小型探査機です。
月まで航行するためのオービティングモジュール(OM)月面接近時に減速を行うロケットモータ(RM)着陸モジュールであるサーフェスプローブ(SP)の3モジュールで構成されています。
月まで航行するためのオービティングモジュール(OM)月面接近時に減速を行うロケットモータ(RM)着陸モジュールであるサーフェスプローブ(SP)の3モジュールで構成されています。
名前
OMOTENASHI(Outstanding Moon exploration TEchnologiesdemonstrated by NAno Semi-Hard Impactor)の頭文字をとって命名されました。
OMOTENASHIという名前は打上げ予定が2018年だったので東京オリンピック・パラリンピック招致のキャッチフレーズから命名して盛り上がりにあやかりたかったことと「OMOTENASHI」によって先陣を切って月に行き世界各国から今度、訪れるたくさんの探査機を「おもてなし」したいという思いを込めたそうです。
OMOTENASHIという名前は打上げ予定が2018年だったので東京オリンピック・パラリンピック招致のキャッチフレーズから命名して盛り上がりにあやかりたかったことと「OMOTENASHI」によって先陣を切って月に行き世界各国から今度、訪れるたくさんの探査機を「おもてなし」したいという思いを込めたそうです。
構造
オービティングモジュール(OM)月面接近時に減速を行うロケットモータ(RM)着陸モジュールのサーフェスプローブ(SP)の3モジュールが一つのモジュールとしてコンパクトにまとめられています。
探査機の合計サイズは12×24×37cmで質量は12.6kgです。
探査機の合計サイズは12×24×37cmで質量は12.6kgです。
月面着陸方法
OMOTENASHIは打上げロケットから分離して約1日後、月衝突軌道へ自ら乗るため2ユニットのリアクションコントロールシステム(RCS)により最初の軌道制御を実施します。
月面衝突の数分前にRMによる減速(秒速2.5km分)時の姿勢安定のためRCSを使用してスピンアップを行います。探査機全体を月面に着陸させるには大きな推進系が必要で月面到達直前にRMを点火すると同時にOMを分離してRM+SPだけ着陸させます。減速させる質量を減らすことで超小型でも月着陸が可能となりSPのクラッシャブル材によって着陸時にかかる衝撃も低減させます。
着陸モジュールにはリチウム金属1次電池、UHF送信器を搭載してUHF電波が着陸後も地上にて受信できることで着陸成功を確認できるそうです。宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究所のHPより抜粋
詳しくは宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究所のHPで
月面衝突の数分前にRMによる減速(秒速2.5km分)時の姿勢安定のためRCSを使用してスピンアップを行います。探査機全体を月面に着陸させるには大きな推進系が必要で月面到達直前にRMを点火すると同時にOMを分離してRM+SPだけ着陸させます。減速させる質量を減らすことで超小型でも月着陸が可能となりSPのクラッシャブル材によって着陸時にかかる衝撃も低減させます。
着陸モジュールにはリチウム金属1次電池、UHF送信器を搭載してUHF電波が着陸後も地上にて受信できることで着陸成功を確認できるそうです。宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究所のHPより抜粋
詳しくは宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究所のHPで
てんてん
OMOTENASHIは2022年11月18日時点ではJAXAが復旧を試みているということです。JAXAは「状況は厳しいが月着陸を諦めていない」としているそうです。JAXAなどのチームは、月面着陸するかどうかを21日夜から22日未明にかけて判断するそうです。2022年11月21日が月への着陸の最終チャンスのようです。
もう1機の月の裏側に向かう探査機「EQUULEUS(エクレウス)」は順調に飛行を続けているということです。
しつもん いけん かんそう