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オオアレチノギク  NT緑地の日だまりにぐんぐん伸びてきました。アレチノギクやヒメムカシヨモギがよく似た植物です。

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学名:Conyza sumatrensis 漢字名:大荒地野菊 分類/科名:キク科イズハハコ属
草丈:100~200cm よく見かける場所:野原 どこでも  よく見かける時期:8~10月
夏から秋にかけて荒れ地や野原で見かけます。細長い葉をつけた茎が上へ上へと伸びていきます。背丈が2m近くにもなります。花は目立たず葉色は薄い緑色です。茎や葉に産毛があります。花の後に綿毛のような実をつけます。

南アメリカ原産の二年草です。日本では1920年に東京都で初めて野生化が確認されたそうです。現在では本州から九州までの各地に広く定着しています。在来種の植物を駆逐する可能性もあるため日本生態学会によって日本の侵略的外来種ワースト100に選定され外来生物法で要注意外来生物にも指定されています。
アレロパシー作用で先に渡来したアレチノギクを駆逐する傾向があるそうです。

アレロパシー(他感作用)とは

「互いに+あるものへ降り掛かる」という意味の言葉の造語だそうです。1937年にドイツの植物学者、ハンス・モーリッシュにより提唱された概念です。(ハンス・モーリッシュは大正時代に東北大学で教鞭を執っていました。)
植物から出る他の生物に影響を及ぼす化学物質で次のような作用があります。
・他の生物の生長を妨げたり殺菌作用等の阻害的な作用
・他の生物の生長を促進させたり虫を寄せ付けない等の共栄的な作用
<例>
セイタカアワダチソウはポリアセチレンを分泌して他の植物の発芽を抑制します。
マリーゴールドは線虫に対する殺虫効果をもつため他の作物の虫害を抑制します。

NT緑地で木々によって日陰になっていた草原の木々が切られて日当たりが良くなりました。すると今まで見られなかった丈の高い植物がまたたく間に大きくなってきました。その一つがオオアレチノギクですが同時に、もっと多く生えているのがセイタカアワダチソウのようです。花が咲かないと区別がつきにくいので花が咲くまで待ってみます。

てんてん
てんてん

セイタカアワダチソウは虫媒花で花粉は飛ばさないそうです。

オオアレチノギクとアレチノギクやヒメムカシヨモギの見分け方

3つの種は見た目は良く似ていますが草丈や葉・花や蕾がちがいます。
オオアレチノギク
丈が高く蕾が下ぶくれで花びらは見えません。
アレチノギク
丈が低く(30~50cm)蕾が丸っこく樽形で花びらは見えません。
ヒメムカシヨモギ
葉がより緑色で花びらが目立ちます。
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