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マツヨイグサ どの待宵草? パート2 この花は時間がたつと、しぼんでオレンジ色になっていました。

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学名:Oenothera stricta  漢字名:待宵草 別名:宵待ち草 英語名:Evening Primrose 分類/科名:アカバナ科 マツヨイグサ属
草丈:40~80cm よく見かける場所:道ばた 荒れ地 よく見かける時期:6~9月
花言葉:ほのかな恋 移り気

夏に道端でひょろっと伸びた茎の先に黄色い花をつけます。花は夕方から咲きはじめ次の日の昼にはオレンジ色になってしぼんでいます。葉は細長くギザギザが目立ちません。
マツヨイグサ属にはおよそ125の種がありますが、どの種も南北アメリカ大陸が原産です。日本へは幕末に渡来し観賞用に栽培されていたものが野生化しています。夕方開花するので「宵待ち草」の通称があります。白花ツキミソウの後に、この花が渡来したためツキミソウという名前は使えないので待宵草になったともいわれています。
パイオニア植物なので自然状態では平地では河原、鉄道路線沿いや路肩、耕作放棄された畑や休耕田のような場所に生え他の植物が成長してくると姿を消します。日本では造成中の土地や未舗装の駐車場でもよく見かけます。
原産地では越年草ですが日本では秋に種から芽生えロゼットで冬を越します。

初夏から霜が降りる晩秋にかけての非常に長い期間花を咲かせ秋に種を散らした後、冬には枯れる一年生植物です。

てんてん
てんてん

マツヨイグサの仲間は虫媒花です。スズメガを呼び寄せるために花にワイン香があるようです

文学作品での「宵待草」「月見草」
「宵待草」
竹久夢二作詞、多忠亮(おおのただすけ)作曲の歌曲にでてきます。
「待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 今宵は月も出ぬさうな」から月のような黄色い花びらのマツヨイグサの仲間の花を詠んだといわれています。
他にも咲き始めは白く朝を迎える頃に淡いピンク色に色づき静かに花びらを閉じで一夜を終える同じマツヨイグサ属のツキミソウが「宵待草」ではないかとする説もあるそうです。
「月見草」
太宰治の「富嶽百景」の中に出てくる名句の「富士には月見草がよく似合ふ」の描写で太宰治が見た「月見草」が出てきます。この「月見草」は場所や時間からツキミソウではなくオオマツヨイグサではないかと言われているようです。
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