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ミセバヤ 日本固有種で古典植物として古くから親しまれています。

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学名:Hylotelephium sieboldii(Sedum sieboldii) 漢字名:見せばや 別名:イキクサ(伊岐久佐)タマノオ(玉緒)英語名:October daphne October stonecrop 分類/科名:ベンケイソウ科 / ムラサキベンケイソウ属
草丈:20~30cm よく見かける場所:鉢植え 花期:10月~11月
花言葉:大切なあなた つつましさ
秋の中ごろに茎の先端に小さな桃紅色の花を房状に咲かせます。

肉厚の葉は灰青色で円く、周縁がほんのり紅色に染まっています。

秋が深まるにつれて葉が紅葉して美しい紅色に染まり、やがて落葉し、株元に冬芽を残した状態で休眠を迎えます。春の声を聞くと同時に芽出しが始まり、茎を斜めに伸ばします。
日本各地に自生していた日本固有種の多肉性宿根草です。現在では自生地は少なく、香川県小豆島の寒霞渓にわずかに見られるものが唯一の自生といわれていましたが、近年奈良県内で別の自生地が発見されたそうです。
学名にあるsieboldii はシーボルトが、この植物を日本国外へ紹介したことに因んで名づけられています。
名前の由来は、この花を深山で見つた高野山の法師が、歌の師である冷泉為久(1686~1741)に「君に見せばや(見せたいものだ)」と歌を添えて贈ったことといわれています。別名の「玉の緒(タマノオ)」は、長く垂れた花茎の先端に玉のように小花を咲かせることからのようです。
古典植物として古くから親しまれ、観葉植物としての観賞価値も高く、多肉植物の1品としても多くの園芸家に親しまれています。
てんてん
てんてん

葉がおいしいようです。アブラムシ、ナメクジ、アオムシ、ヤスデ、ダンゴムシなどの虫たちが好んで食べにくるそうです。

ミセバヤの仲間
ヤマトミセバヤが2011年に奈良で自生している写真がありました。

ミセバヤの仲間はなぜか離れて分布していて、本家のミセバヤが小豆島に、ヤマトミセバヤが奈良県の山中に、変種のエッチュウミセバヤが富山県の河川上流域だけに自生し、遠く離れた中国の湖北省には別の変種と考えられる集団があるといわれています。他に似た近縁種としてツガルミセバヤ、ヒダカミセバヤ、アポイミセバヤ、カラフトミセバヤ(エゾミセバヤ、ユウバリミセバヤが知られているそうでが、いずれも自生地が限られていて、希少になってきています。

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