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ヨメナ 「ヨメナ」のヨメは嫁ではなく鼠(ネズミ:古い日本語読みでヨメ)かもしれません。牧野冨太郎先生のおでしさんが考えました。

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学名がくめいAsterアスター yomena 漢字名かんじめい:嫁菜 別名べつめい:オハギ 英語名えいごめい:Kalimeris 分類ぶんるい/科名かめい:キク科キク亜科シオン属
おおきさ:50~100cm よくかける場所ばしょ:草地 雑木林  よくかけるつき: 8~10月
花言葉はなことば:従順 隠れた美しさ
なつわりごろにNT緑地りょくちちかくの雑木林ぞうきばやしなどの日陰ひかげにキクににた、うすむらさきのはなれてかせています。

本州中部ほんしゅうちゅうぶより西にし四国しこく九州きゅうしゅうえている多年草たねんそう(花が毎年まいとし咲く)です。日本にほんむかしから生えていました。
道端みちばたで見かける普通ふつう植物しょくぶつです。山でも見かけることができます。やや湿しめったところがすきです。
はるのころにのびだす若芽わかめをつんでべることができます。昔から食べられていたようです。ヨメナご飯が有名です。
「ヨメナ」の由来ゆらいは嫁菜とも夜目菜ともいわれ、はっきりしていません。オハギ、あるいはウハギともばれています。
地下茎ちかけいのような茎)でふえていくのでほかの草にけずどんどんふえます。

よく似た花にノコンギクがあります。

ノコンギクとのわかりやすいちがいは二つ。
一つは、ヨメナの花のあとのたねにはたんぽぽのような綿毛わたげがありません。
もう一つは、ヨメナは花の咲くくき途中とちゅうから枝分えだわかれするので花の下の茎がながいです。
そこで、見分け方として「ヨメナはハナ(花)の下が長い」という言葉ことばがあります。 

てんてん
てんてん

花にモモアカアブラムシがつきますが丈夫じょうぶな花です。

植物しょくぶつの名前には、理由(わけ)があります。
日本の植物の名前をまとめた学者がくしゃでは牧野富太郎まきのとみたろう先生が有名ゆうめいです。明治めいじから昭和しょうわにかけて日本に昔からある植物について名前のわけや新しい名前をつけて分類ぶんるい植物仲間しょくぶつなかまや名前を整理せいり)し植物図鑑などにまとめました。NHK for Schoolで紹介されています。

牧野富太郎先生はヨメナについても名前のわけをかいています。
若葉わかばがおいしくて美しくやさしげな花を咲かせるため「よめ」の名をつけたとしています。
ところが牧野先生のお弟子でしさんの中村浩なかむらひろし先生はちがったわけを考えました。
中村先生は、昔の人たちは、嫁=「やさしい」とか美しいとは思っていなかったことから「ヨメ」は「嫁」ではおかしいと考えました。そこで「ねずみ」のふる日本語読にほんごよみ「ヨメ」から「ネズミのたべる菜」とよんだのではないかとおもっているといています。(「植物名しょくぶつめい由来ゆらい」中村浩ちょより)
むかしから日本にある花の名前のついたわけは、いろいろです。

しつもん いけん かんそう