クチナシの実 衣食の様々な部分に使われています。脚つき将棋盤や碁盤の脚の形はクチナシの実を形どったといわれています。

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学名がくめい:Gardenia jasminoides 漢字名かんじめい:梔子 分類ぶんるい/科名かめい:アカネ科クチナシ属
おおきさ:1~3m よくかける場所ばしょにわ  よくかけるつき:6~7月
花言葉はなことば:とてもしあわせです

あきからふゆにかけてオレンジいろをつけています。

梅雨つゆ時期じきしろはなきます。においをかぐとジャスミンにかおりがします。こいみどりでつやのある肉厚にくあつがつきます。


ひがしアジアや日本にほんあたたかい地方ちほう自然しぜんえている、いつもをつけている常緑低木じょうりょくていぼくです。
中国ちゅうごくでは1000ねん以上前いじょうまえから漢方用かんぽうようなどに栽培さいばいされていたそうです。園芸用えんげいようとしてもこのまれ中国原産ちゅうごくげんさん一重ひとえのクチナシがヨーロッパにわた品種改良ひんしゅかいりょうされて八重咲やえざきになって庭に植えられるようになっていきました。
じゅくしてもれません。

和名わめいの「クチナシ」については、いくつかの説があります。
実がじゅくしてもくちを開かないので「くちなし」という説。その実が「梨(ナシ)」に似ていて、先がくちばしのように見えるところから「クチナシ」とよんだ説。
いずれにしても実のようすからづけられたようです。
中国ちゅうごく日本にほんでは実がものる物に使つかわれてきました。
食べ物では漢方薬かんぽうやくや実からでる黄色きいろの染料を使つかって「くりきんとん」などのいろつけに使われています。

着る物ではクチナシの実から出る黄色の色でぬのめてきました。十二単じゅうにひとえ黄色きいろです。

八重咲やえざきの園芸種えんげいしゅにはがならないようです。
この実はご近所きんじょ庭先にわさきつけました。

あしつき将棋盤しょうぎばん碁盤ごばんの脚かたちは、クチナシの実を形どったといわれています。これは対局中たいきょくちゅうに「ひと無言むごんている人も勝負しょうぶ口出くちだ無用むよう」ということで「口無くちなし」という意味いみがこめられているそうです。

しつもん いけん かんそう