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ニセアカシア 標準和名ハリエンジュ 蜜源植物として有用な樹木ですが日本の侵略的外来種ワースト100として認定されています。

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学名:Robinia pseudoacacia 標準和名:ハリエンジュ(針槐)一般名:ニセアカシア 別名:ハゲシバリ 分類/科名:マメ科ハリエンジュ属
高さ:20~25m よく見かける場所:NT緑地 街路樹 公園  花期:5~6月

初夏に木の上の方に白い房状の花を咲かせます。卵形の小葉が羽のように葉軸の左右に並んで付き、先端部分にも小葉が付きます(奇数羽状複葉)。葉柄と葉身の間に生える托葉という部分が棘になっています。幹には縦に走る深い割れ目があります。

北米原産の落葉高木です。植物学上の標準和名はハリエンジュ(針槐)です。根粒菌が窒素固定するため痩せた土地でもよく育ちます。
日本には明治6年(1873年)に、庭木・街路樹・砂防林・蜜源植物等として導入されたそうです。現在は野生化している木も見られます。
一般的に使われる名称の「ニセアカシア」は種小名の pseudoacacia (「pseudo=よく似た acacia=アカシア」)をラテン語から直訳したものだそうです。アカシアと葉の付き方が似ています。

標準和名のハリエンジュは古くからあるエンジュに花や葉が似ていて棘が針のように発達することからついたそうです。

最近は河川敷などに生育する在来種との競合等により、在来樹種に影響を及ぼしているため日本の侵略的外来種ワースト100として認定されており産業管理外来種に指定されています。

緑化用の樹木としてハゲシバリの別名で知られているそうです。マメ科植物特有の根粒菌との共生のおかげで成長が早く、樹木が生育できない痩せた土地や海岸付近の砂地でもよく育つため古くから治山、砂防など現場で活用されてきたそうです。
NT緑地は元々やせた土地だったので多く植えられていました。
最近は木が老化して倒木の危険があるためか多くのニセアカシアが伐採されています。

てんてん
てんてん

蜜源植物としても有用な樹木です。

葉、果実、樹皮には毒性があり樹皮を食べた馬が中毒症状を起こした例があるそうです。
北原白秋の童謡『この道』など歌謡曲や小説などの中に登場する「アカシア」はニセアカシア(ハリエンジュ)のことを指していることが多いようです。
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