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ハウチワカエデ 日本のカエデでは最も大きな葉を持ちます。カエデとモミジの違いは?

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投稿日のこよみ
二十四節季七十二候
4月20日~5月4日頃4月25日~4月29日頃
穀雨(こくう)霜止出苗 しもやみてなえいずる
春の柔らかな雨に農作物がうるおう暖かくなり霜も降らなくなり苗がすくすくと育つ頃

学名:Acer japonicum 漢字名:羽団扇楓 別名:メイゲツカエデ 分類/科名:ムクロジ科カエデ属
高さ:5~15m よく見かける場所:庭 公園  花期:4~6月
春に芽吹いたばかりの赤ちゃんの手のような葉の下に赤い花が目につきます。同じ株に両性花と雄花が生ずる雄性同株です。花弁は萼片より短く淡黄色で葯は黄色です。
本州以北の山間に自生する落葉高木です。葉が大きく紅葉することや目立つ花を咲かせることで古くから庭木として普及しています。
葉は9~11に浅く裂けイロハモミジに似ていますが直径は10センチを越すものもあるほど大きく葉の形が鳥の羽で作った団扇に似ていることから羽団扇楓と名付けられたそうです。
果期は7~9月でヘリコプターのような2.5cmくらいの翼果になります。

実は本当のヘリコプターのようにクルクルと回りながら飛んで落ちます。
NHK for Schoolの動画コンテンツをご紹介します。

てんてん
てんてん

風通しの悪い場所ではアブラムシやカイガラムシの被害が見られます。

カエデとモミジの名前の由来と違い
モミジという単語は「もみづ」という動詞から派生したものです。「もみづ」は平安時代より染料として使用されてきたベニバナなどから染料を揉みだすことから生まれた言葉です。この言葉から派生した 名詞の「もみぢ」はイロハモミジ、オオモミジなど木の名前でなく染みだすように草木が色づいた様子を「もみぢ」とよんだようです。
カエデはカエデ属植物の葉形が蛙の手の形に似ているとこから「かへるで→かえで」となまって名づけられています。
今のカエデはすべてカエデ(かへるで)と呼ばれていましが、時代とともに紅葉する様子から一部の樹木が、もみぢ=紅葉(こうよう)=モミジと置き換えられてきたようです。
モミジもカエデも同じカエデ属の植物です。分類学的に言えばカエデという大きなくくりの中にモミジがあるということです。
一般的に葉の切れ込みが深く小さな手のようなものをモミジと呼んでいますが葉の切れ込みの深さでモミジとカエデが識別されているわけではないようです。
モミジという言葉はカエデ属の一種の名前と染みだすように草木が色づいた様子{紅葉)の木々を表す二つの意味があることになります。
紅葉していないハウチワカエデは植物学的にモミジとは呼びませんが紅葉見物に行ってハウチワカエデが紅葉していれば「赤く染まったモミジがキレイ」と言っても間違いではないことになります。
あれはモミジかカエデかと気にしなくても良いようです。
ちなみにモミジとカエデを区別しているのは日本人だけのようです。

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