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ヒメウツギ ウツギの幹の堅さを利用して火おこしに使ったそうです。

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学名:Deutzia gracilis 漢字名:姫卯木 別名:ウノハナ 英語名:Slender deutzia 分類/科名:アジサイ科(ユキノシタ科)ウツギ属
高さ:50~120cm よく見かける場所:庭  よく見かける時期:6~7月
アジサイの咲く頃に白い5枚の花びらの花を一斉に咲かせます。葉は薄くぎざぎざのある鮮やかな緑色の細長い卵形です。
日本固有種の落葉低木です。本州の関東地方以西、四国および九州に分布しています。
ウツギは万葉集にも歌が詠まれ初夏を飾る花として古くから親しまれています。
和名「ウツギ」の由来は幹や枝の中心部が空洞なので「ウツギ(空木)」からきたという説と木釘として用いられていたので「打つ木 → うつぎ」からきたという説があります。
ヒメウツギは全体に小柄でウツギよりもほっそりしているので「ヒメウツギ(姫空木、姫卯木)といわれています。
ウツギの別名「ウノハナ」は旧暦の4月「卯の月」(現在の5~6月頃)に咲くので「ウノハナ(卯の花)」と呼ばれるようになったそうです。
昔はウツギの花が咲く頃を合図に田植えの準備をしたそうです。雨が少なくウツギの花が少ない年は凶作で雨が多く、この花の多い年は豊作と占っていたそうです。
丈が低いので庭植えや生け垣に適し長く枝を伸ばして吊り鉢にも利用されているそうです。

唱歌「夏は来ぬ」に歌われる「卯(う)の花の、匂う垣根に
時鳥(ほととぎす)、早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす、夏は来ぬ」のウノハナですね。
豆腐のしぼりかす(おから)をウノハナと呼ぶのは白い小花の咲いている姿と似ているからだそうです。

てんてん
てんてん

春から初夏にかけて葉がうどんこ病にかかりやすくなるそうです。 風通しの良いところへ置き窒素分が多い肥料を使うことで予防が可能だそうです。

ウツギは、材質が堅いので、たんすや小箱の木釘に使われたり樽の呑み口や笛にも利用されているそうです。
かつては幹の堅さを利用してヒノキやスギの板にウツギを火きり棒にして発火させ火種を得ていたそうです。
火おこしの様子はこちらから
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