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ビブリス・リニフロラ 花がかわいい、ねばねばした粘液を出す捕虫葉で虫を捕らえる「ねばりつけ式捕虫」の食虫植物です。  

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学名:Byblis liniflora  別名:レインボープランツ 英語名:Rainbow Plant 分類/科名:ビブリス科ビブリス属
草丈: ~10cm よく見かける場所:鉢植え  よく見かける時期:7~9月
花言葉:
葉は茎と同様に細長く、表面に密生した毛から粘液を分泌して虫を捕える。見かけはモウセンゴケ科のナガバノイシモチソウなどに似る。この粘液の滴が太陽の光を受け、うす緑色の葉とあいまって虹のように美しく見えることからレインボープランツとも呼ばれます。

オーストラリア西部・北部とニューギニア島南部の湿地に自生する一年草です。
花が終わると長さ数mmの2室にわかれた繭型の果実をつけ、熟してはじけると多数の小さな黒い種子が飛び散り、かなりよく発芽して増えます。
小さい昆虫がとまるとこの粘液に捕まってしまいます。以前は、昆虫を溶かす消化酵素が見つからなかったので自力で消化することができないとされて食虫植物から除外されたこともありました。しかし近年(2005年)に粘液中に消化酵素が含まれていることがわかり「真正の食虫植物」と認められたそうです。

リニフロラは野生のものは減少し絶滅が危惧されていますが花が美しく結実しやすく種から育てることができるので種がネットで販売されています。

てんてん
てんてん

粘着した虫が分解されたものを栄養源として吸収する「半食虫植物」としてロリドゥラ属という植物があります。
ロリドゥラ属についてはカメムシと共生関係がおもしろいです。

ロリドゥラ属植物(ロリドゥラ科)は南アフリカの湿地に分布する小低木です。

ビブリス・リニフロラと同じようにベタベタの長い腺毛が生える細長い葉に昆虫が絡め捕らえます。しかし、そのベタベタには消化酵素が含まれていません。はじめは昆虫の死骸からの栄養(窒素)を直接、葉から吸収するのではなく捕らえた昆虫の死骸を株の根元に落として根から栄養を吸収しているだろうと考えられました。
ところが腺毛に絡め捕られた昆虫を食べにくる肉食の昆虫(カスミカメムシ科のカメムシ)の糞の栄養(窒素豊かな)を葉から吸収しているのが分かったそうです。
このカメムシはベタベタに捕まらないように体表に特殊な脂質の層をもっていて、それが体表から剥がれて絨毯のようにベタベタの上を包むように敷かれ植物の上を自由に歩けるようになっていたそうです。
そこで今ではカメムシとロリドゥラ属植物との相利共生の関係であると考えられています。

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