セイヨウノコギリソウ　ヨーロッパでは古くから止血や傷口を固める薬効が知られ「兵士の傷薬」とよばれたそうです。

夏なつの暑あつさがきびしくなったころノコギリのようなギザギザの葉はがついた茎先くきさきに小ちいさな赤あかやピンク・白しろなどの花はなを咲さかせます。

ヨーロッパ原産げんさんの寒さむさに強つよい毎年まいとし花を咲かせる多年草たねんそうです。日本にほんにやってきたのは1887年(明治めいじ20年)ごろだそうです。
株分かぶわけでかんたんに栽培さいばいでき、どこでも育そだつため地域ちいきによっては野生化やせいかしているそうです。
ヨーロッパでは、大昔おおむかしから薬草やくそうとして知しられていたそうでネアンデルタール人じんの墓地ぼちのあるシャニダール洞窟どうくつからセイヨウノコギリソウの花粉かふんが発見はっけんされているそうです。
属名ぞくめいアキレア（Achillea)は、古代こだいギリシャの英雄えいゆうアキレスアキレスがミュシア王おうテレフォスの傷きずを治なおすのに利用りようしたということから名なづけられたそうです。
イギリスでも薬草やくそうや厄払やくばらいなどにも使つかわれ、アメリカ大陸たいりくに渡わたった開拓者かいたくしゃたちも栽培さいばいして傷薬きずぐすりとして用もちいたそうです。そのため、アメリカ大陸たいりくでも帰化植物きかしょくぶつとして広がっているそうです。