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ウツボグサ 七十二候の乃東枯 (なつかれくさかるる)の「なつくさ」です。 夏枯草 (かこそう)とは靫草 (うつぼくさ)の漢方名です。

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伊吹山お花事典より

学名:Prunella vulgaris L. subsp. asiatica (Nakai) H.Hara) 漢字名:空穂草、靫草 別名:たくさんあります※ 分類/科名:シソ科ウツボグサ属
草丈:10~30cm よく見かける場所:野原 山地の草地  よく見かける時期:6~8月
花言葉:感謝 協調性

我が家のラベンダー

春から初夏にかけてラベンダーのような紫色の花を円筒形の花穂(かすい)につけます。

茎は匍匐(ほふく)性で春になると地表を這うように伸ばし広がっていきます。
夏至のころに花穂が黒ずみ枯れたように見えるところから七十二候の第二十八候「乃東枯 (なつかれくさかるる)」になっています。
アジアの東部から北東部の温帯域に分布し日本各地に見られる多年草です。各地の山のふもとなど日当たりのよい山野の草地や丘陵の道端などでよく見かけられるそうです。

和名ウツボグサの「うつぼ」は武士の用いた肩や腰から下げる太い矢筒「靭(うつぼ)」のことで乾燥した花穂が靭の穂(矢羽を保護する毛皮)に似ていることからきているそうです。

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より

漢方などで使われる別名の夏枯草(カコソウ)は夏に花が終わると褐色に変わって一見枯れたように見えるところから呼ばれたものです。
シソ科植物に見られる特有の芳香はないそうです。

七十二候に出てくるこの植物を探しましたが、この近所では見つけることができませんでした。
家にある図鑑などに写真がないか調べたところ伊吹山で購入した「伊吹山お花事典」に載っていました。

今回はここの写真を使わせていただきました。

別名がたくさんあります。
アブラグサ、カゴグサ、カゴソウ、クスリグサ、ジビョウグサ、チドメグサなど薬効にまつわる別名や、ヒグラシ
地方でも呼び名が違うそうです。
カゴソウ(青森県・岩手県・秋田県・神奈川県・和歌山県・兵庫県・岡山県・山口県)、コムソクサ(広島県・宮崎県・鹿児島県)、ミコノスズ(京都府)、ヘビノマクラ(長野県)
夏枯草(カゴソウ)の薬効
薬用には煎液を口内炎や扁桃炎の改善、腎炎や膀胱炎に対する利尿薬として内服するそうです。
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