シュウカイドウ　秋の季語にも使われていますが中国原産の江戸時代にやってきた帰化植物です。

夏の終わりから秋にかけて葉はのあいだから茎くきをのばしてピンクの花はなを咲さかせています。

雄花おばなと雌花めばながあります。同おなじ株かぶに両方りょうほう咲くので雌雄同株しゆうどうかぶというそうです。
雌花は下向したむきに咲き花びらがなく顎がくが二つと花のつけねに三角さんかくのひだがついています。

雄花おばなは小さな花びらが二つと大きい顎がくが二つで四枚よんまいの花びらに見みえます。まんなかに黄色きいろい丸まるい花粉かふんのふくろがついています。

中国ちゅうごくが原産げんさんの毎年まいとし花を咲かせる球根植物きゅうこんしょくぶつです。日本にほんには江戸時代えどじだいのはじめごろに中国ちゅうごくから園芸用えんげいようとしてやってきました。
名前なまえ「秋海棠（シュウカイドウ）」は秋あきに花が咲いて花の色いろが花海棠（ハナカイドウ)という木きに似にているところからきています。中国ちゅうごくでも「秋海棠」と名付けられているそうです。
今では園芸用の花として同おなじ仲間なかまの「ベコニア」が花屋はなやさんで売うられています。
花はなを咲かせますが種たねでふえるのではなく葉はのわきにできる「ムカゴ」が地面じめんに落おちて芽めを出してふえていくそうです。冬ふゆになると葉や茎は枯かれてしまいますが球根きゅうこんで冬をこすことができます。