タマムシ（ヤマトタマムシ）　25年ぶりに生きた玉虫を見ることができました。

きらきら光ひかるる緑みどりや赤あかの上翅（じょうし：上うえの硬かたいはね）がきれいな甲虫こうちゅうです。

光沢色こうたくしょくは鳥とりが嫌きらうための保護色ほごしょくのようです。その美うつくしさから昔むかしから装飾品そうしょくひんなどに使つかわれてきました。
朝鮮半島南部ちょうせんはんとうなんぶ、中国中南部ちゅうごくちゅうなんぶから台湾たいわん、インドシナ半島はんとうにまで分布ぶんぷしています。日本にほんでは本州ほんしゅう、四国しこく、九州きゅうしゅうに分布ぶんぷし北海道ほっかいどうには、いないそうです。
成虫せいちゅうはエノキやケヤキの葉はを食たべます。成虫せいちゅうは真夏まなつの日差ひざししの強つよい日ひによく活動かつどうし成虫せいちゅうの餌えさであるエノキやケヤキなどの林はやしでみかけることができるそうです。夜よるは幹みきの陰かげなどに潜ひそんでいます。
卵たまごはエノキなどの樹皮じゅひの割われ目めや傷跡きずあとに生うみ付つけられます。幼虫ようちゅうは幹みきの中なかを食べていきます。
タマムシの仲間なかまは上翅じょうしと下翅かしの大おおきさが違ちがわないため翅はねを閉とじるときには下翅を折おりたたむことなく上翅の下したに収納しゅうのうできます。そのため下翅を広ひろげる必要ひつようがない分ぶんだけ翅を開ひらいてから飛とび立たつ時間じかんも短みじかくてすむため止とまっているところから素早すばやく飛とび立たつことができるそうです。里山さとやまなどが減へって個体数こたいすうが減っています。日本各地にほんかくちで絶滅危惧ぜつめつきぐI類るい、絶滅危惧II類や準じゅん絶滅危惧種に指定していされています。