ナズナ　畑のそばのナズナは立派でした。夏には枯れて見られないので「夏無（ナツナ）」など名前の由来がたくさんあります。

夏以外の季節きせつに道みちばたで白しろい小ちいさな花はなを咲さかせています。アブラナ科かなので４枚まいの花びらを十字じゅうじの形かたちにつけます。

花の茎くきが伸のびびて、つぎつぎ花を咲かせていきます。咲き終おわわった花には、三角さんかくの実みができます。

原産地げんさんちはヨーロッパと考かんがえられているそうです。麦むぎといっしょに中国ちゅうごくを通って日本にほんにやってきたといわれています。日本の書物しょもつなどに出でてくるのは平安時代へいあんじだい（794年 – 1185年）より後あとのようです。
秋あきに芽めを出だして冬ふゆを越こす越年草えつねんそうと春はるに芽吹めぶく一年草いちねんそうのものがあります。
名前の「ナズナ」は切きり刻きざむという意味いみの「ナズ」に菜なをつけて「ナズナ」になったという説せつや春はる・秋あき・冬ふゆには生はえていますが夏は枯れて生はえていないという「夏無「なつな」」から「ナズナ」になったとう説、撫なでたいほどかわいいという「撫菜（なでな）」から「ナズナ」になったという説などがあります。その他ほかに実の形かたちが三味線しゃみせんのばちに似にていることから「ペンペングサ」や「シャミセングサ」ともよばれます。英語えいごでは「羊飼ひつじかいの財布さいふ」とよばれているそうです。これも実の形が羊飼いが使つかっている財布に似にているところから来きたそうです。
お正月しょうがつの七草ななくさがゆに入れて食べます。また薬効もあり昔から人々に親しまれた植物です。