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モウセンゴケ 腺毛の先からねばねばした粘液を出す捕虫葉で虫を捕らえる「ねばりつけ式捕虫」です。コケの仲間ではなく種子植物です。

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学名:Drosera rotundifolia L. 漢字名:毛氈苔 英語名:Sundew 分類/科名:モウセンゴケ科モウセンゴケ属
草丈:5cm~100cm よく見かける場所:湿地  よく見かける時期:6~8月
花言葉:詐欺 不誠実
初夏から夏にかけて花茎を伸ばして5枚の花びらを持つ小さな白い花を順番に咲かせます。葉っぱの形や大きさは様々で表面に腺毛(せんもう)と呼ばれる毛がびっしりと生えています。

北半球の高山・寒地に広く分布します。名前に「コケ」とつきますがコケの仲間ではなく種子植物です。
日本では北海道から九州まで湿地帯に自生し多数の都道府県にてレッドリストの絶滅危惧I類や絶滅危惧II類、準絶滅危惧種などに指定されています。

名前「モウセンゴケ」は腺毛が赤く色づき一面に広がって生えている場所では緋毛氈を広げたように見えることから名付けられたそうです。
腺毛の先からねばねばした粘液を出す捕虫葉で虫を捕らえる食虫植物です。根は、ほとんど発達しないようです。冬になると葉が枯れますが茎の先端に葉が丸まったような冬芽をつけるものあるそうです。
てんてん
てんてん

べたつく粘液で虫をとらえる「ねばりつけ式捕虫」です。

腺毛の先からねばねばした粘液を出す捕虫葉で虫を捕らえます。虫を捕らえた葉は、たくさんの粘液を分泌します。そして腺毛や葉が虫をがんじがらめにするよう内側に巻き込みます。2~3枚の葉っぱが協力して1匹の虫を絡め取ることもあるそうです。

粘液は捕らえた虫を消化する役割もあり、消化された虫は腺毛から吸収されて栄養になります。消化するまでに虫が腐らないための防腐効果もあるとされています。
石ころや金属片を葉っぱの上に置いても、最初に腺毛が少し動きますが粘液は追加で分泌されません。食べられるものと食べられないものを区別できるそうです。

モウセンゴケの捕虫の動画です。(NHK for School約1分)
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