ツワブキ　奄美地方では、お正月料理につかわれます。“食べられますよ”といっても葉の開く前の若い茎だけでアクが強いのであく抜きします。

秋あきから初冬しょとうにかけて黄色きいろいキクのような花はなを咲さかせます。葉はには、つやがあります。冬ふゆの寒さむさにも強つよく日陰ひかげでも葉はは一年中いちねんじゅう緑色みどりいろです。冬には綿毛わたげのようなタネをつけます。

日本にほんや東ひがしアジアに自生じせいしている毎年まいとし花を咲かせる常緑多年草じょうりょくたねんそうです。葉はの表面ひょうめんのツヤが潮風しおかぜを防ふせぐため海岸沿かいがんぞいの岩いわや崖がけの上うえなどに多おおく生はえています。そのほかに日陰ひかげなどにも多く生えています。冬にも緑みどりの葉が茂しげり、何年なんねんも枯かれないので園芸用えんげいようとして葉に白や黄色い点てんが入はいった斑入ふいりりのものなどが日本庭園にほんていえんなどに植うえられています。
ツワブキの名前なまえの由来ゆらいは「艶つやのある葉を持もったフキ」から艶葉蕗（つやはぶき）と呼よばれるようになったという説せつや「厚い葉を持ったフキ」から厚葉蕗（あつはぶき）と呼ばれるようになったという説もあるそうです。
昔むかしから、食用しょくようや薬用やくようとして使つかわれてきています。そのため、名前も地域ちいきによって様々さまざまあります。