カリン 春に花が咲いて、秋に大きな実ができます。硬い実の匂いは好きですか。

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学名がくめい:Pseudocydonia sinensis 漢字名かんじめい:花梨 榠樝 分類/科名ぶんるい かめい:バラカリンぞく
たかさ:6~10m よくかける場所ばしょにわ  よく見かける時期じきはな3~5がつ 10〜11月
はるにボケにたピンクの花をえださきからからぴょんとかせます。

枝はうえかってのびます。


中国原産ちゅうごくげんさんふゆに葉をとす落葉高木らくようこうぼくです。以前いぜんは、ボケぞく分類ぶんるいされていたそうです。マルメロに、よくています。

学名のPseudocydoniaは「pseudos(にせ)」と「Cydonia(マルメロ)」から名づけられ、「偽のマルメロ」になります。
マルメロは、ちがぞくでマルメロ属です。カリンの葉のふちには、ぎざぎざがあることで見分みわけられます。

実は10月ごろからできはじめます。

冬のあいだも葉を落としたみきにくっついています。実は、かおりがしますがかたくて生食なましょくはできません。香りの成分せいぶんはエチルヘキサノエートやエチルオクタノエートなどのエステルるい青葉あおばのようなにおいのシス-3-ヘキセノール(別名べつめい:青葉アルコール)、スミレの花のようなかおりのβ-イオノンなどだそうです。
カリンにふくまれるカリンポリフェノールという成分せいぶんには風邪かぜ予防よぼうせきしずめる効果こうかがあるそうです。中国ちゅうごくでは薄切うすぎりにしてしたものをせんじてもちいます。日本にほんでは砂糖漬さとうづけや果実酒かじつしゅにして用いています。

近所きんじょに、たくさんのカリンのちていました。
かたいためとりたちもべないようです。

木目もくめマメ科のカリン類ていたことから「カリン」とづけられたそうです。
商家しょうかなどでは『かねりん(カリン)』と縁起えんぎをかついでにわえたとつたえられています。

カリンの実のかおりには、キンモクセイとおなじように人によってきらいがあるようです。
「良い香りだけど嫌い」or「悪い臭いだけど好き」の効果が判明 ~情動と嗅覚認知の解明に寄与、魅惑的な香りの開発応用にも~ | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)