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ランタナ 花色が変わる、かわいい花ですが世界の侵略的外来種ワースト100に指定されています。種には毒があります。

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学名:Lantana camara 漢字名:七変化 英語名:Lantana 分類/科名:クマツヅラ科 シチヘンゲ属(ランタナ属)
草丈:50~150cm よくみかける場所:庭 道ばた よく見かける時期:6~10月
花言葉:心変わり 厳格
ほぼ一年中、花を見かけます。よく見ると幾何学模様のような色とりどりの小さな花をびっしりつけています。花の色が黄色からピンク・紫と変化していくのが特徴です。

葉は縁が鋸状で艶があります。葉も一年中青々しています。花の後には黒紫の実ができます。実は有毒だそうです。

主に中南米の熱帯地域で広く野生化している低木のランタナ・カマラと、やや花と葉が小さいほふく性のコバノランタナが主な原種として作り出された低木の園芸品種です。開花期間が長く丈夫で寒さにも比較的耐えます。
幕末頃に渡来し観賞用に栽培されていましたが最近では帰化して道ばたなどに普通に見られるようになっています。
外来生物法で要注意外来生物や世界の侵略的外来種ワースト100維管束植物に指定されています。
和名シチヘンゲ(七変化)は鮮やかな色の花をつけ、その色が次第に変化することに由来しているそうです。

住宅街の庭からはみ出るように花を咲かせていました。冬から夏まで緑の葉をつけています。きれいな花なのに生態系への影響が大きい植物なのですね。

世界の侵略的外来種ワースト100
国際自然保護連合(IUCN)の種の保全委員会が定めたものです。
本来の生育・生息地以外に侵入した外来種の中で特に生態系や人間活動への影響が大きい生物のリストです。

てんてん
てんてん

ランタナの毒は種に含まれ果肉だけを食べる鳥は食べても大丈夫です。

鳥が運ぶ有毒果実

鳥が運ぶ有毒果実をいくつかご紹介します。
ヨウシュヤマゴボウ
種子にフィトラッカトキシン、フィトラキゲニンなどの有毒成分。
果肉には毒性は無く鳥が種子散布。

ドクウツギ
日本三大毒草の一つで猛毒。未成熟の果実は特に毒が強い。鳥などによって種子散布される。肥大した花被が被食部になり果実が排出される。果実や種子には速効性のあるコリアミルチン、ツチンが含まれる。低木で果実は甘いので子供が食べて事故になる。

エゴノキ
果皮にはゾウムシなどに産卵されないようエゴサポニンという毒を含む。ヤマガラがエゴノキの果実を食べる。ヤマガラは有毒な果皮を上手に剥く事ができる。

鳥便り(http://akaitori.tobiiro.jp/)より

ランタナの色変わり

色変わりの詳しいメカニズムは、まだはっきり分かっていないそうです。
ただ、黄色い花びらに含まれる色素の「カロテノイド」が咲き進むと分解されて減少し代わりにピンクなら「アントシアニン」などの色素の量が増えることが知られているそうです。
その原因としてランタナが虫媒花ということで色が黄色から赤へと変化する花では受粉前の黄色い花がより好まれるという研究があり受粉していない花に虫を誘っているのではともいわれているそうです。
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