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サフランモドキ もともとはサフランと呼ばれていましたが、いろいろあって今の名前になりました。

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学名:Zephyranthes carinata 漢字名:サフラン擬き 別名:バンサンジコ(蕃山慈姑) 英語名:Rain lily 分類/科名:ヒガンバナ科ゼフィランサス属
草丈:20~40cm よく見かける場所:庭 よく見かける時期:6~9月
花言葉:清純な愛 陽気 喜び 歓喜 便りがある
そろそろ夏も終わろうかという時期にピンクの6枚の花びらをつけた花を咲かせます。キバナサフランモドキやタマスダレの仲間です。
メキシコ、グアテマラが原産地の球根をもつ多年草です。半耐寒性で日本でも暖地では野外で越冬できます。広く栽培されてきて最近は西日本など暖地では野生化しているところもあるようです。

本種が発見されたのは1824年で、日本には1845(弘化2)年頃に渡来したとされています。同年に持ち込まれたパイナップルの栽培土に混入していたものを薬種目利の野田青葭が育てたものだったそうです。この時、間違ってサフランと名づけられました。明治になって間違いに気付きサフランモドキとなったそうです。サフランは、アヤメ科クロッカス属でまったくちがう植物で、日本での栽培は1886年(明治19年)からはじめられたとい記述があります。この時期にサフランモドキに改名されたのではないでしょうか。

別名のバンサンジコ(蕃山慈姑)の「慈姑」は、クワイのことです。「蕃山」は、儒学者の名前や地名または小惑星の名前※に見ることができますがしっくりしません。
「蕃」の部分に「蛮」を当てる表記もあった、ということから蛮産(南方の生まれ)のクワイに似た花から名づけられたのではないでしょうか。

※蕃山(ばんざん、10453 Banzann)は小惑星帯に位置する小惑星。香西洋樹と古川麒一郎が東京天文台木曽観測所で発見しました。