ハナキリン　茎が多肉で棘が密生しサボテンに似ていますがトウダイグサ属の常緑多年草です。

　肉厚の葉に真っ赤な唇のような花が目立ちます。

茎には鋭いトゲがあります。

マダガスカル原産の多肉植物です。茎が多肉で棘が密生しサボテンに似ていますが常緑多年草(常緑低木)です。花のように見える花序を包む苞が美しいので観賞用に栽培されています。
花は茎の先端に径1 – 2cmほどの杯状花序（トウダイグサ属特有の形）となって1対の花弁状の苞になっています。これが赤、橙、黄、白などに着色し目立ちます。
茎は直立しますが高くなると半つる状になり、這ったり他の物によりかかったりするそうです。葉は長さ3cmほどの楕円形で若い茎の先端付近に多数付き生長すると棘に変わります。その棘で他の物にからまります。
中東には古くから移入されていたとの説もあり、イエス・キリストが冠せられた「茨の冠」がこの植物だったとの伝説があることから、英語名Crown-of-thorns（茨の冠）になったそうです。
日本へは大正時代の初期に渡来したそうです。和名の「花麒麟（ハナキリン）」は、この植物がサボテンの木麒麟（モクキリン）に姿が似ていていることに由来するそうです。
アメリカでは「Kiss-me-quick（早くキスして）」の別名があるともいわれていますが、あまり一般的ではないようです。
花言葉の「早くキスして」も突き出した唇のような花の形にちなみます。「逆境に耐える」の花言葉は、この植物にトゲがあることに由来するといわれます。