ムクゲ　ハイビスカスと同じフヨウ属に分類される落葉樹です。大きな5枚の花びらの中に長い雌しべと軸の途中から多数の雄しべがあります。

夏がそこまで来ている時期に葉をつけた枝の間に白やピンクのトロピカルな大きな花を咲かせます。切れ込みのある葉を枝に互い違いにつけます。
中国原産といわれる落葉樹です。日本へは平安時代に渡来したといわれています。中国名は木槿（モクキン）です。
「ムクゲ」の名前の由来はモクキンがムクゲに訛ったという説があります。また韓国での呼び名の無窮花（ムグンファ＝むきゅうげ）が訛ったという説もあるそうです。ただし「ムグンファ」が使用されたのは李氏朝鮮時代（1392年から1897年ごろ）以降のことで、それ以前では「モクグン」（木槿）など呼ばれていたようなので「むくげ」が「ムグンファ」から転じたのならば室町時代（1336年から1573年まで）以降のこととなるようです。
無窮花「ムグンファ」は終わりが無い花の意味で夏から秋にかけ長期間咲き続けることをあらわしているそうです。
韓国では国を象徴する花で毎年、各地でムグンファ祭りが開催されるそうです。
韓国鉄道の地方都市間連絡用特急列車の名前はムグンファ号というそうです。