アスパラガス　最初は食用ではなく庭園の観賞用植物とし栽培されていたそうです。

モジャモジャした細い茎先に夏から秋に白い小さな花をつけます。花の後にオレンジ色のみがつきます。
地中海東部原産の多年草です。原種は、南ヨーロッパからロシア南部にかけて、海岸や河岸などに多く自生していました。
学名のAsparagusという名は、ギリシャ語の“非常に分枝する”という意味でofficinalisは、“薬用になる”というラテン語からきたものだそうです。この植物が栄養に富み、古い時代に薬用として使われていたことからきているようです。食用としての栽培の起源はBC8世紀以前とされています。
日本には天明元年（1781）に長崎のオランダ人によって伝えられたそうです。最初は食用ではなく庭園の観賞用植物として、マツバウド（松葉ウド）、オランダキジカクシ（和蘭雉隠し）といった名称で観賞されていたどうです。現在でもアレンジフラワーやブーケなどには、緑のそえ物として使われています。
食用としては、明治4年（1871）に北海道で欧米への輸出用缶詰に使うホワイトアスパラガスが栽培されるようになったそうです。その後、国内でも消費されるようになり、昭和40年代以降はグリーンアスパラガスが主流となり一般家庭の食卓にも広く普及してきました。
アレロパシー作用があり、連作障害が起きるそうです。