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オモト  転居の最初にオモトを運びこむことが開運の印といわれています。

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学名:Rohdea japonica 漢字名:万年青 英語名:lilly of china 分類/科名:キジカクシ科(クサスギカズラ科)オモト属
草丈:3cm~50cm(品種によって異なる) よく見かける場所:鉢植え
よく見かける時期:いつでも
花言葉:長寿
革のような分厚い葉が根元から生えています。葉の縁は波打ちます。夏ごろ葉の間から花茎を伸ばし淡い黄緑の小さな花を筒状につけます。秋ごろに赤い艶のある実をつけます。

日本や中国原産の多年草です。宮城県を北限に本州、四国、九州に自生しているそうです。日本の気候、風土によく合い、順応性が高く丈夫で、初心者にも育てやすい植物です。
観葉植物として、わが国独自の細やかな美意識にあふれた感性で改良されてきました。江戸時代には主に大名、旗本の間でブームを迎え18世紀末の寛政年間には「金生樹(カネノナルキ)」と呼ばれ現在の価格で数千万から1億円相当の値がついたそうです。江戸末期よりさらに品種改良が進み、明治・大正・昭和と新たな品種が発見され現在1000種を超えるといわれています。
その魅力は「芸」という言葉で表現され葉のかたちや色、柄などオモトひとつひとつに固有の美しさを見出すところだそうです。
漢字名「万年青」は漢名で、これを日本ではオモトと読んでいます。
和名のオモトの由来は株が太いことから“大本”という説や葉が常緑でいつも青々しているところから”青本”という説、赤い実が厚手の大きな葉に包まれる姿から母の手に抱かれる子に見立て”母人”という説など諸説あります。
徳川家康の江戸城入城に先立ち徳川家が代々栄えますようにと葉を常に保つオモトを家臣が献上したといわれています。以来「引っ越し万年青」ともいわれ転居の最初にオモトを運びこむことが開運の印とされたそうです。

写真は我が家のオモトです。新しい家に引っ越す際にいただいた株です。もう30年近くになる株です。夏も冬も、いつも緑です。

てんてん
てんてん

虫もつかず病気にもなりにくい丈夫な植物です。

徳川由来のオモト
静岡県久能山東照宮の社殿(国宝)などの長押など5か所にオモトの彫刻が極彩色に彩られ現存しています。オモト園もあります。
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